夏の風物詩 火事のもと-花火は安全な所で-
"夏の風物詩"火事のもと-花火は安全な所で- 夕涼みに、家族そろって花火をするのは、夏の夜ならではの楽しいひと時です。 ところが、この夏の風物詩も取り扱いを一歩誤まると、火災や火傷などの事故のもとになりますので、くれぐれも注意してください。 花火の注意書きを読まずに、水平に持ったまま点火したため、約十メートル先の納屋に火が飛んで全焼-こうした花火による火災が、毎年、全国で二百件を超えています。 最近は、輸入品も多く出回るなど種類が増え、その取り扱いもかなり複雑になってきています。たかがオモチャの花火-とタカをくくるのは危険です。 花火をするときの注意事項をいくつかあげてみました。 【場所】 打ち上げ花火が隣家の屋根に落ちたり、地上を走る花火が近くの紙くずなどに燃え移って火災を起こした例があります。人家など建物の密集したところは避けるとともに、周囲に木くずや油類など燃えやすい物がないかどうか確かめてからにしてください。 【気象条件】 火災警報や強風・異常乾燥にともなう注意報が発令されているときは絶対にしないこと。そうでなくても、風が強いと感じたときは避けるのが賢明です。 【大人が立ちあう】 子供だけで遊んでいたために、周囲の紙くずが燃え出したのに適切な消火ができず、建物に燃え移った例があります。必ず大人が立ちあってください。 【注意書に従う】 子供は好寄心が強いため、花火を分解したり、火薬類を取り出したりしがちです。花火に使われている火薬は衝撃や摩擦に敏感で、ちょっとこすったりするだけで爆発する危険性を持っています。また、数本まとめて火をつけたりするのは極めて危険です。注意書きに従って取り扱ってください。 【水の用意】 まだ火が残っているのに気付かず、ゴミ箱に捨てたために火事になった-そんなことのないように、必ず水のはいったバケツなどを用意して万一に備えるほか、マッチや花火の燃えガラの後始末を忘れずに。