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1957年10月発行 読谷村だより / 3頁

馬鈴薯の作り方

馬鈴薯の作り方

一、植付準備
前作に茄科(トマトナス等)のつくられた畑はさける。植付は二週間位前にていねいに整地し深さ五寸位の植溝を掘り腐熟した推肥と金肥(基肥)をすき込み深さ一寸~二寸位に仕上げておく

二、品種
男爵 ホイラ、ケネベツク等がある

三、催芽要領
催芽の方法は皆さんの手元に種馬鈴薯が届きましたらすぐ箱から取り出してかんかんと照る日中に三四日干して下さい、そうすると緑色になりますので之を適当に切って四八時間(二日位)以内陰干してコルク化させ植付ける所謂「浴光催芽」の方法である。
もう一つ簡単な方法は「灌水催芽法」であるが、これは種薯を山積にしてムシロかカマスをかけ充ぶん灌水して催芽させる方法である。
この二つの方法のうちどちらでもよいから是非催芽をしてから植付けるようにして下さい。
四、種薯の消毒
馬鈴薯につく主なる病きにはバイラス病輪腐病黒し病周萎青枯病炭疽病等があって保菌薯をそのまま消毒する必要がある。水銀製剤による消毒法ウスプルン
薬の粉七匁(二七グラム)を小さな器に入れてぬるま湯又は水を注ぎ良くかき混ぜ溶をした後根際に施す。
二回目は一回追肥後二○~二五日経って後に施す。
(2)芽かき
発芽が揃った頃おお盛な茎一-二本を残し他は株が動揺しないように種薯の付根から芽かきする。
(3)中耕除草及び土寄追肥の都度中耕除草をかねて浅く土寄を行い植付五十日内外の時高培土をする。
特に疫病発生時の土寄は少々高めに土を盛る
(4)病害虫の防除対策
沖縄での疫病の発生期は九月、十月の間と二-三月の間であり十月から二月の間が疫病の最盛と思はれる。
馬鈴薯は小さい時は耐病性が強く成長するに従って弱くなるので之を考慮に入れて薬剤撤布を充ぶんやる必要がある之は生産の成否を決定づけるので特に留意して欲しい。
疫病の防除には銅剤の撒布が卓効である。しかも銅剤は馬鈴薯に対して顕着な刺戟的効果がありその生育をよくし生育期間を長くして収量を非常に増加させることが知られている故に馬鈴薯作には銅剤撤布によりえき病はじめ種々の病きの予防のみならず増収剤として極めて重要である。
普通六斗式ボルド液が使われているがフジボルドウの場合には水一斗十六けた液を全量の水一斗でうすめる。
この液が七○○倍のウスプルン液となりこれに種薯を二十ぷんばかり浸しそのあと取り上げて蔭干する。
五、種薯の大きさと切り方
種薯一片の大きさは一○匁内外にして芽のよく出揃つたものを用いる、切る時は芽の配置をよく考え縦切にした方がよい。
従来は種薯を切ってから切口に木灰をつけていたがこれは是非今度から改めていただきたいと云うのは木灰はアルカリ性ですので種薯に刺激を与えると腐れる率が多くなりその上黒し病の原因にもなるので注意して下さい。
六、畦巾及び株間
①二本仕立の場合
畦巾二尺-株間一尺
②一本仕立の場合
畦巾二尺-株間八寸
七、植付
種薯は芽が出かかってから植付けませう時期は十一月-十二月頃が適期である。
反当種薯量は五四貫(一坪当、約一斤二○匁)
八、肥料用量
馬鈴薯配合肥料反当五呎(十貫俵)
基肥として三呎(配合肥料)堆肥四○○貫
第一回追肥一呎
第二回追肥一呎
九、管理
(1)追肥
一回追肥は発芽が揃った時期に芽かき刃を使用する。
薬剤の使用期についてはえき病の発生有無にかかわらず定期的に予防増収の目的にして撤布するには着蕾期から開花期前後に三回位撒布するのが最も合理的である。
しかし年により所によってはこの期間より早くえき病の発生をみることもあるのでこのような時は直に薬剤撤布をせねばならないこのえき病は感染が早く且つその伝染も猛烈なもので罹病発見したら多少の雨の場合或は朝夕露のある時でも行った方がよい
一○、収穫
馬鈴薯の葉が枯れかかったら晴天の日を見計らって早めに掘り取ること茎葉がかれかかったら同化作用もせず何時迄おいても薯は大きくなることなく逆にえき病菌が茎を通じて土中に入り込みいもに被害を与え掘り取ったいもも貯蔵する段階になってから一度に腐らすこともあり得るのでよく注意すべきである。
品種と収穫期間との関係は早生種で九○日中生種で一○○日晩生種は一一○日で収穫出来る。
馬鈴しょに対するボルドウ液撤布効果試験(名護農験)一九五五年十二月二五

※表については原本参照

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