読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

広報データベース 戦後読谷村の歴史に触れる広報誌データベース

沖縄戦終結後、各地収容所から読谷村民が郷里に戻ることができたのは1946年11月になってからでした。村土全体が米軍基地化したためです。一連の戦災により村土は、甚大な被害を受けましたが、村民は一丸となって復興に取り組んできました。
そして帰村から10年となる1956年7月、「読谷村便り」として読谷村の広報誌がスタートします。以降広報誌は、村の様々な情報や出来事を村民にお知らせする役割を担ってきました。それらは同時に読谷村の歩みを記す記録となっています。これまでの読谷村の「歴史」を広報誌から紐解いていくツールとして是非とも本サイトをご活用ください。

広報をのぞいてみよう

【見出し】感動をありがとう読谷高校球児 野球史に残る健闘に大きな拍手 甲子園初出場にして、大阪兵庫県人会の大応援団が読高球児の健闘に声援が送られた 【写真:出発前の壮行会:甲子園には笑顔が弾け、指笛が飛び交った】読谷高校へ次の通りカンパがありました 【写真:トリィ従業員・玉城清子代表より:名嘉清次社長より】お礼状

 全員野球をモットーに「第六十四回選抜高校野球大会」に出場した読谷高校は、宮城県の名門・仙台育英高校に善戦及ばず18-11の点差で破れ、甲子園での初戦を飾ることは出来ませんでした。  三月二十一日午前、出発前の壮行会には大勢の関係者が読谷高校を訪れ激励。太田義昭校長は、「甲子園では基本に忠実な全員野球で望み、平常心で練習の成果を発揮し、皆の期待に応えるよう頑張ります」と挨拶。また、島袋夏次主将は「どこのチームと当たっても思い切り甲子園を楽しんできます」と力強く応え、県民及び三万村民の夢と期待を担って読高球児は甲子園に飛びたっていきました。  読谷高校の試合は雨で二日間も順延となり三十日に対戦。試合日には大阪、兵庫県人会を始め、本村からも山内徳信村長、儀保輝和議会議長、岳原宜正教育長、父母などの大応援団も一塁側アルプススタンドに陣取り観戦。試合は読谷高校が仙台育英高に序盤から猛攻を加え11点をとりながらも四回以降は無得点に押さえられ、七回には遂に逆転を許してしまい、惜しくも念願の読谷高校の校歌を聞くことは出米ませんでした。  しかしながら、二十三回の甲子園出場経歴をもつ名門校を対戦相手にして、両チーム合わせたヒット数、三十四本は新記録、読谷が奪ったト十一点の得点は沖縄の球史に永久に残ることでしょう。  読谷球児の健闘ぶりは、甲子園初出場にして村民を始め県民にさわやかな印象を与えてくれました。  読谷高校の選手諸君、村民に夢を与え、良く頑張ってくれました。  ありがとう。  "夢"を再び、夏の甲子園に向けて更に邁進してほしい。  ガンバレ!読谷高校球児! ※野球部を甲子園に送る会(大湾稔会長)と太田校長は、甲子園出場における村内外からの物心両面にわたる支援にお礼状が寄せられました。 読谷高校へ次の通りカンパがありました。ありがとうございました。 ▼三月十九日 ●トリィステーション施設課従業員一同より十一万円。 ●ミサワホーム(十万円)、サザンプレス(一万二千円) お礼状  謹啓、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 貴殿におかれましては、「沖縄県立読谷高等学校野球部を甲子園に送る会」の趣旨にご賛同いただき、物心両面にわたってご芳志をお寄せ下さいまして厚くお礼を申し上げます。  試合については、報道等を通じてご承知のとおり3月30日、大会3日目の第一試合、宮城県代表の仙台育英高校との対戦で打撃戦の末、18対11のスコアで敗退と残念な結果になりました。  しかし球児達は、夢の甲f園で彼らのテーマである全員野球、気迫前面をもって9回の終了まで力の限りに頑張ってくれました。これも皆様方のご理解とご協力の賜と衷心より感謝申し上げます。今、甲子園の大舞台で一段と大きくなった球児達は新たな目標に向かって動き始めました。  略儀ながら、書状をもってお礼の言葉に代えさせていただきます。                                敬 具

村農業委員会が準優勝来年の優勝はいただきます!第4回県農業委員会親善ソフトボール大会 【写真:1】

 行動し実践する農業委員会!!を合い言葉に、第四回沖縄県農業委員会親善ソフトボール大会が、五月九日名護市営球場で行われ、本村農業委員会チームが、準優勝の快挙を成し遂げた。  同大会は、農業委員会委員の健康増進と相互親睦を図ることこより、行動し実践する農業委員をめざそうというもの。  本村チームは、決勝戦で若さに勝る国頭チームに十三対一で退放したものの、熟年揃いの同チーム最高齢者のファースト・山内昌善選手(70歳)が、相手チームとの親子程の年齢差を感じさせない好プレーで大健闘。大いに沸かせた。  目標とする優勝まであと一歩というだけに、来年の優勝はいただき!!といくも意気盛ん。

座喜味青年会に凱歌 混合男女バレーボール大会-読青協-

座喜味青年会に凱歌 混合男女バレーボール大会-読青協-  読青協では去る五月二十一日午前九時から喜名小学校グラウンドにおいて好例の男女混合バレーボール大会を開きにぎわった。この大会は、技量を競う以前に男女間の親睦と融和を図ることが主なねらい。そのためか技量抜群の選手はチョット遠慮ぎみ、その中で珍プレー、迷ハッスルプレーが続出し場内を沸きに沸かせた。  今大会には、各単位青年会十九チームが参加。男性六名、女性三名のチーム編成。熱戦の結果は座喜味青年会が大木青年会を振り切りみごと初優勝を飾った。また、ユニークな各賞も準備され、次のチームに授与されました。 ※ハッスル賞・比謝矼青年会 ※チームワーク賞・波平青年会 ※ユーモア賞・古堅青年会

四月二六日は「さとうきびの日」です

四月二六日は「さとうきびの日」です  四〇日余りにわたる今期さとうきび搬入作業は四月十六日無事終了しました。不作が伝えられたなかでの今期さとうきび収穫、その実積はかなりきびしいものでした。なかでも、読谷飛行場地域、楚辺黙認耕作地域は極端に悪く、きび作農家は痛烈なパンチを受けました。  不作のなかにあって、収穫を終えたそれぞれのきび作農家は休むいとまもなく、来期への増収を期待し、中耕、除草、施肥、などの肥培答理に汗を流す毎日です。  ところで、四月の第四日曜日何の日だか知っていますか。そうです「さとうきびの日」です。これは、食糧問題に端を発して農業の重要性があらたに見直されつつあるなかで、沖縄の振興発展の方向のひとつとして、農業振興に期待する県民的合意の高まるなかで実施されている単業のひとつです。こうしたなかで、農業関係者をはじめ、すべての県民が沖縄農業の重要な地位と役割を果たしているさとうきびの栽倍及び肥培管理等の農作業に参加することにより、さとうきびが我が国の甘味資源として、かけがえのない重要なものであることの認識を深め、さらには、農家自ら働くよろこび、その役割について自覚し、すべての県民が一体となって、さとうきび作りに対する取組みの強化を目的としています。  この日は、たとえ自家にさとうきび畑はなくとも、村民ひとりひとりが畑という畑に出向き畦の草苅りなどに汗を流して一日農家となって、農作業への働くよろこびを分ちあいたいものです。

畜産振興 乳牛の導入について

畜産振興 乳牛の導入について  所得の向上にともない、食品消費の構造が変化し、動物性たん白質、果物等の消費が大きく伸びるようになつた。それは農業の構造にも大きな波絞をえがき、ここ二~三年経済的分野、または政治的分野からいろいろ論議されたのもそのゆえんである。特に沖繩の場合牛肉の軍市場の需要は大である。また乳および乳製品の需要は毎年増加されることと考えられる。かような成長作目として、長期的見透しがあるにもかかわらず、一九六四年に立てた振興計画に具体化出来なかつたことは欠かんとして反省する。特に乳牛は本村にその実績がなく、その振興に大きな壁になつていたが楚辺部落がそれに着目しそのグループが出来たことまた協力会社、出荷契約会社が積極的に協力するようになつているので、この機会に振興策を具体化して、樹立してある農業振興計画に追録したい 一、増殖計画とその施策 1 飼育目標 年度   畜牛   乳牛 1966  200   50 1967  300   70 1968  400   90 1969  500  110 2 その施策  購入資金として、農業協同組合融資と開発金融公社の米国余剰農産物の長期借款計画制度資金の利用により資金調達を計る農協融資利用の場合は従来どおり購入借入資金利子補助制度によりその施策を計り、開発制度資金利用の場合は借入者の手持資金二〇パーセントを購入補助として助成しその利用をはかりたい以上の二つの制度により畜牛、乳牛の増大目的のため積極的施策として実施したい。 二、協業の推進を計る  社会、経済、文化の発展とともに農業構造も必然的に改善しなければならない経済構造が到来した。農業と他産業との格差是正が論議され、いろいろの形で農業構造改善事業がとり上げられている。  沖繩の現状においては農業基本法および関係法がなくまた農家の受入れ態勢にも問題はあるが、「改革」の事業をするからには困難性を予期しながらも推進しなければならない。その完遂のために調査、研究を重ねその推進に努力したい。全面協業が理想であるが段階的推進のため部分協業を推進する。そのため施設協業に対して補助策を講ずる。 ※「購入補助計画(開金利用)」「借入金利子補助計画(農協利用)」は表のため、原本参照。

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