大豆栽培の要領
一、整地
前作物の収穫跡地を一月中旬ごろまでに六~七寸の深さに耕起し播種前精耕して地表をならし一尺五寸の間隔に条溝を設け所定の肥料を施して覆土する整地が粗放であると発芽が不整になり従って成熟も不そろいになるから出来るだけ丁寧に行え
二、肥料
大豆は根粒菌が寄生して窒素を供給するから窒素肥料は余り与える必要はない。りん酸と加金は充分施さねばならない。何れの土壌でも加金は多く施す必要がある。大豆は加金の吸収力が弱い「灰がなければ大豆を播くな」の諺もある通り大豆作には特に加金成分を必要とするから播種にあたっては必ず草木灰を使わなければならない。
三、播種
大豆作では播種期の早晩が収量の多少に大きく影響するばかりでなく品質にも大きく影響する。
(1) 農研所の成績によると二月二十日播(雨水の入日頃)が最も成績が良くこれを遠ざかるにつれて収量品算共に悪い。特に品質低下の甚だしいのは成熟期に長く雨にさられたものである。
(2) 播き方は標準畦巾四五センチの条播又は条点播がその管理にも良く収量が多い収量の差は条播一○○に対し条点播九八ヵ○と播八二へら播七三敬播七二の割であるしかし畦巾四五センチ標準であり地力播種期は施肥量等に応じて適宜加減する極端な薄播厚播共によくないが概して薄播が品質が良い一○アール当り七~一○リットルが標準四五センチの標準播の場合畦行き三○センチに対し条播で六~一○粒条点播では一五センチ毎に三~五粒播く何れの時も三センチ位覆土して軽く圧す。
四、管理
大豆作りにおいても中耕除草土寄せは他作物と同様大事な作業である。何れも開花前に終るように二回位行う。追肥する場合には本葉三枚までの間に行う。
五、輪作
大豆は連作するとよくないから播種圃は勿論作付畑は輪作するように注意する。尚新たに開墾した畑では根粒菌がいないためその寄生がなく大豆の生育が極めて悪いことがあるので出来るだけ開墾地はさけたほうがよい。