甘藷苗床を作りましょう
三ツ子のたましい百まで 苗の素質は収穫まで
春は三月中旬 秋は十月上旬
昔から苗半作という諺があることも、もっともなことである。甘藷は栽培面積が他作物より広いため軽卒に流れ易い、それで苗の選択を軽じて数年栽培する内に品種劣変を来すおそれがあるので品種の特性を備えた種藷を利用してよい充実した丈夫な苗を植付けることが多収の第一条件である
苗床の作り方
苗床の面積は本畑反に対し十五~三○坪で春は三月中旬秋は十月上旬に設置する。畦巾四~五尺長さは適宜で短尺型の床造をなし畦に対し横に植溝を一、五尺間隔に条を切る一条に五-六個位坪当り二五-三○個位の種藷を伏込む。苗床は乾燥せしめないこと、過湿にならないように注意しなければならない。芽が四-五寸伸びると葉一枚をつけて摘心をなし薄い水肥をかけて腋芽の発生を促す、腋芽が一、五尺位伸びると八-九位の長さに切取ってその后水肥をかけてつるを伸ばす堆肥は初め整地のとき坪三○斤位全面に切込むようにする
採苗
採苗は同一品種であれば太い苗がよい若くて充実した苗で節間短く先端の芽先が突出てないもので八-九寸に苅取る
植付及苗の活着
植付は充分潤があって曇天の日が二三日続くのが理想である。挿方には色々あるが斜挿一○○とせば直立挿が一○九船底植が一○四水平植一○一釣針植九九となっている。活着を早くせしめ早く根を出すのは一番大切である親葉を枯らすのは滅収の基である。親葉一枚イモ百貫ともいっています。苗自体の養分で発根させますから挿した苗の葉が枯れると栄養の少ないやせた根ばかり出て肥吸根ばかり多くイモ根が少く最初に出る根の栄養の多い太い根がイモになり易いのでありますから栄養の多い太い根は苗自体の養分でつくられて出るのですから葉を枯らすことは大きな減収の因になります。