村長挨拶
春陽馨る好天に恵まれた三月二十八日、一九五九年度の共進会褒賞授与式並に納税奨励表彰式を挙行するに当り、経済局長代理新崎寛徳殿、琉球種畜場長、コザ農研指導所長、読谷嘉手納教育長、嘉手納警察署長、知花立法院議員、コザ保健所石川出張所長、村出身の政府職員各位、其の他多数の村内外から来賓皆様の御臨席を賜わり村内八十三才以上の御高令の先輩をお招きして、村民多数の御参加の下に、かく厳斎盛大に挙行出来ましたことを厚く感謝申上げる次第であります。
本村が経済振興の一策として産業共進会、各種品評会を開催したのが一九五一年でありますから今回で第九回目の産業共進会でありますが、昨年度からは共進会の規程を中部地区共進会規程に準じて改正し産業経済文化等を含め綜合共進会として、部落全体の一致協力による地域社会の住民福祉の向上発展を主眼として団体採点を主体にして行って参りましたが特に今年度は経済振興計画の線に沿って村民一致協力し明るい住みよい理想郷建設を目標に村民一体となり邁進して来たのであります。今年は六十年来の大旱魃という自然的悪条件下にありながら糖業、畜産、一般普通農作に於ても一だんの飛躍が認められ、或は産業基本施設の復旧、簡易水道、学校施設子供遊び場、その他の民生施設等も遂年と整備強化され、又生活改善グループや農業研究グループ等の組織活動も活発になり、村民の生活水準が一年々々と向上しつつありますのも、全く村民皆様各農家が各種条件に適合した経営の合理化を図り或は農業技術の研究導入にたゆまざる努力をつづけられた結果であり、また村議会の積極的な産業経済振興えの熱意の表れであり、それに加えて琉球政府御当局の絶大なる御指導お援助によるものであると深く感謝申上げ皆様と共に喜びに堪えない次第であります。
しかしながら日進月歩の社会は一日たりとも安閑としていられない今日でありまして、農業技術も他の各種産業の進歩と共に、進歩発展していることは申すまでもありません。今日表彰をかち得られた部落、団体、個人の晴れの栄誉も決して一日や一月の努力によって得られたものでなく、多年の辛酸、研究努力によって積み上げられた結果でありまして深甚なる敬意を表し今後の精進と御発展を期待する次第であります。
次に納税についてでありますが、一九五三年度に第一回の納税奨励表彰式を挙行してから今年度で第七回でありますが、村民皆様の理解ある絶大の協力は年々才々その成績を向上し輝かしい伝統を築き上げられた村民の皆様に深く敬意を表し感謝申上げる次第であります。
先に財政課長から納税褒賞審査報告がありました通り六ヶ年連続完納が四ヵ字四ヶ年連続完納が四ヶ字、三ヶ年連続完納が四ヶ字、そして一、九五八年度においては村税教育税の完納部落が十八ヶ字で残り四ヶ字も九六、六%以上で完納に今ひといきというすばらしい好成績をあげているのであります。
このよううな立派な成績を修めて、納税褒彰授与式を挙げることが出来ますのも村民納税者の皆様、区長さんをはじめ役員幹部の方々のたゆまざる御指導督励の賜でありまして重ねて感謝申上げると共に、その執行については、住民福祉のため最大の効果を挙げ村民のために還元するよう努力することをこの機会に御誓い申上げ、明るい豊かな村の建設のために御協力下さいますよう御願い申上げます。
長くなりましたが、御招待申し上げましたおぢいさん、おばあさんの方に御礼申上げます。遠路ようこうそ御臨席下さいまして共進会に一段の厳粛と花を添えていただきましたこと誠に有難う御座います。本村の今日あるのも全く先輩皆様の御指導御鞭撻の賜であります。これからも何分お体を大切にしていただき後輩を指導して下さるよう御願いし、吾が読谷村が年に発展していく事を祈念して挨拶といたします。
一九五九年三月二十八日
読谷村長 伊波俊昭