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1959年7月発行 読谷村だより / 1頁

六〇年度予算八九、三八九弗 産業経済費と土木費に大幅な増額 教育委員会にも一五、〇〇〇弗を援助  土地課を含めて建設課を新設

六〇年度予算八九、三八九弗
産業経済費と土木費に大幅な増額 教育委員会にも一五、〇〇〇弗を補助
 一九六○年度読谷村才入才出予算は第二回定例議会の最終日六月二十四日修正可決成立した。予算総額は八九、三八九弗で、前年度当初予算額八三、○五四弗に比して六、三三五弗の増額となっている。
 才入の主なるものは、公営企業及財産収入で予算額の三九%を示め三四、九六八弗となっているのがその大部分が軍用地賃貸料で三一、五○○弗、株式配当金二、三九七弗、預金利子一、○七○弗となっている。
 つぎは市町村交付税で一六、○○○弗を見積って才入予算額の十七・九%、そのつぎは非細分地料を主体とする雑収入が一二、六九六弗で一四・二%、村税は一二、五二一弗で前年度より四九九弗の減額で才入総予算額の一四%となっている
 才出では役所費が三二、三○三弗で才出予算額の三六・一四%を示している。
 つぎに大きいのは社会及労働施設費で二四、五七五弗、予算額の二七・四九%になっているが、この中には教育委員会補助として一五、○○○弗(特に小中校施設補助八、二○○弗、公民館補助一、八○○弗、教育税軽減のため五、○○○弗として議会側からの条件が附されて議決)と村育英会補助四、○○○弗を始め青年会、婦人会、体育協会、遺族会、防犯協会、村社協村生改連協等の各種団体の育成発展のための補助金や失業対策事業費の四、一三五弗等が含まれている。
 産業経済費は一五、三二七弗で前年度より五、一七四弗が増額されている。
 今年度から新規に予算計上された主なるものをあげると輸出豚奨励費一、二○○弗、畑地灌漑施設助成費として一、六○○弗、蔗園拡張助成金一、二○○弗、甘蔗生産奨励補助金として一、一○○弗、農事実行組合助成金一、○○○弗等で、林業費や耕地開拓費等も昨年に比して大きく増額され産業経済振興促進に対する村民の世論が予算にも反映計上され議決されている。
 土木費は三、一五四弗で前年度の約三倍、村長の提案した一、八三六弗に一、三一八弗を増額して議決された。これは議会中に三日間の日程で村内各字を踏査部落において懇談会を持つ等した結果、道路や排水等を早急に改修してほしいという各字の要望に応えるためで前記の産業経済費や失業対策事業とともに産業基盤の諸施設の整備が促進されるものと期待される議会費は五、二四七弗で前年度より一、六四六弗の増額となっているが管外出張費として一、○○○弗を新規に計上したのが主なる増額理由をなしている。 諸支出金として四、二九九弗計上されているがその中一、六九二弗は納税奨励金で前年度より八四二弗を増額して前年度の二倍となっている。
 以上の才入才出予算の主なる款項についての概略説明を表示すると次表のとおりである。
※「1960年度予算総括表」は表になっている 原本参照

土地課を含めて建設課を新設
 村では一九六○年度予算の成立に伴い、六○年度は特に産業基本施設の整備と農業産業の増強を図る為灌漑用水施設、農道排水等の農業生産基本施設の強化、併せて失業者の緊急救済と労働力保全による生活の安定を図るため、失業対策事業の強化等を推進する為、従来の土地課を含めて建設課を設置、課長には前経済課長の玉城真順氏、経済課長には前土地課長の大城貞保氏が七月一日附で夫々任命された。

役所機構図
村長 伊波俊昭
     |
助役 知花成昇 ――――― 収入役 池原昌徳

福祉主事
公衆衛生看護婦

       |――― 庶務係
       |――― 戸籍係
       |――― 社会事業係
総務課長 |――― 証明受付係
       |――― 援護係
       |――― 引揚者援護係
       |――― 運転手        10人

財政課長 |――― 賦課及徴収係
       |――― 出納係
       |――― 諸税賦課係     6人

獣医官
農業改良普及員
生活改良普及員

経済課長 |――― 庶務係
       |――― 技手
       |――― 統計係        5人

建設課長 |――― 庶務係
       |――― 土木事業係
       |――― 軍用土地係
       |――― 一般土地係     4人
       

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