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1960年3月発行 読谷村だより / 1頁

式辞

式辞 
読谷村長 伊波俊昭

 はつ春の太陽が野山の緑に映え好天に恵まれて一九六○年度の共進会褒賞授与式が厳粛盛大に挙行出来ますことを深く感謝申し上げます。
経済局庶務係長、農連第三工場長、その他村内外から御臨席の栄を賜りました来賓の皆様、誠に有難うございます。本村の共進会も今年で第十回目に当りますが回を重ねる度に質量共に充実拡大されて参りました
今年は台風シャロットやエマの被害も極めてひどく農家の皆様にとっては最悪の年でありどうなるかと心配しておりましたが農家の皆様の積極的な対策と村議会の災害復旧対策等えの御熱意によりまして予想以上の好成績を見ることができました事、深甚なる敬意を表する次第であります。
各項目細部については担当課長から審査報告がありましたので重複をさけたいと思いますが村民生活の安定向上、将来発展のための経済基盤の強化等の趣旨に則りまして樹立いたしました
経済振興基本計画も漸く軌道に乗り推進実施されつつありますことはこれ偏に村民皆様の御協力の賜と深く感謝申し上げます。
納税成績も村民皆様の理解ある御協力と各区長さんはじめ役員幹部方々のたゆまざる御指導督励によりまして年々才々その成績を向上し輝かしい伝統の上に更に光を倍加し昨年の九九・四パーセントを上まわって九九・六パーセントという好成績を挙げ得ました事重ねて御礼申し上げます。その執行については村民福祉のため最大の効果を挙げるように努力することを御誓い申し上げ、明るい豊かな読谷村建設のために御協力下さいますよう御願い申し上げます。次に御案内いたしましたおじいさん、おばあさん方に御礼申し上げます遠路ようこそ御臨席下さいまして共進会に一段の花を添えて戴きました事、誠に有難う御座います。
本村のあるのも全く先輩皆様の御指導御鞭撻の賜であります。これからもどうぞや御体を大切にして頂き後輩を導いて下さるよう御願いし吾が読谷村が年々発展して行く事を祈念いたしまして挨拶といたします。

一九六○年三月七日

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