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1960年8月発行 読谷村だより / 9頁

児童生徒の夏季休暇中に於ける非行防止対策協議会 一九六〇・八・一

児童生徒の夏季休暇中に於ける非行防止対策協議会 一九六〇・八・一

1、水禍、不良化、交通事故その他災害等の未然防止の啓蒙宣伝及び周知徹底について
(1) 先づ心掛けとして
(イ) 常に保護者は事故、災害が起る可能性を認識して貰うこと。
(ロ) 大人は自分の子も、よその子も同じように補導する心掛けを持つこと。
(ハ) 週間、月間の期間だけでなく、保護者は何時でも何処でも、補導する習慣を養うこと。
(2) 喚起するために
(イ) 各部落の常会、各部落、各学校P・T・A 教育隣組あらゆる集いの場所において話し合って、対処策を打出すこと。
(ロ) 各区の親子ラジオを通して、又は街頭宣伝の方法をもって啓蒙すること。
(ハ) 生徒会(未組織の区は早くつくる)の自主的な運営に保護者は理解と援助を与えて協力を得ること

2、水難防止について

(1) 保護者は次の事柄を知っておくこと
(イ) 水泳に行きたいと申し出たときは最も安全な方法を求めて希望を満たして水泳に行くことを同意して貰うこと
(ロ) 水泳に行ったところ
(ハ) 誰と行ったか
(ニ) 何時行ったか、何時間位になるか

(2) 保護者は次のときは特に注意して考えること
(イ) 事情によって、水浴に行くことを断ったがその後の所在が不明のとき
(ロ) 一緒に水泳に行くものが、どうも不安全と思われる時
(ハ) 余り長い時間帰らないとき
(ニ) 保護者が家を留守にするとき

(3) 保護者は次のようなことがあってはいけない
(イ) 子供がどこで、どんな遊びをしているかわからない
(ロ) 特に水泳に誰とどこに行ったかわからない
(ハ) 子供の居所について全く時間の観念がない

3、児童、生徒の夜間遊びについて
(イ) 原則として禁止する
(ロ) 暑くてすぐ寝つかれない、月夜のとき等は自然に涼を求めて外にでるので時間の制限を教育隣組が主体となって考案すること
(ハ) 夜間遊びは環境に大きく影響する問題で夜子供が外でたわむれて声高らかに遊んでいると家にいる子供はどうしても、ねつかれずにとうとう外に出てしまうことが考えられる。 (ニ) 学習時間の問題とも同様に関連することで各家族で時間を定めて勉強の機会を与えてもその時間に外に子供たちが遊んで居るとどうしても、じっと学習することは恐らく不可能までとは行かなくても落ちついて勉強出来ない状態が考えられ、ついには一緒に外に出て遊ぶと云うことになる。
特に地域の人々の協同責任において教育隣組で充分に対処して貰い度い
(ホ) 夜間遊びは健全な遊び方ではなく、特に悪い遊びに浸るはじまりともなるのである程度はきびしく地域の人々の取締が必要と考えられる。

4、児童生徒の遊び場所について
(1) 子供は寸時もじっとしておくことがよいということを要求する自体が不合理であるので先づ
(イ) 健全な遊び方は保護者より進んで奨励して

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