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1960年10月発行 読谷村だより / 3頁

国勢調査に協力しましょう 十二月一日に全琉一斉に実施

国勢調査に協力しましょう 十二月一日に全琉一斉に実施

来る十二月一日に全琉一斉に国勢調査が行われることになっています。では国勢調査は何のために行われるか、どんな方法で調査されるか調査に対するわれわれの心構えについてその筋におききしてみましょう。

問 行政府では今年の十二月に国勢調査を実施されると聞いておりますが今年国勢調査を行う理由はどこにあるんでしょうか

答 国勢調査は統計法に定めによりまして十年毎に行わねばならないとされておりまして戦後琉球では一九五○年にはじめて行われ今年は丁度十年目に当りますので今年の十二月一日に行うことになっております。
なお今年の国勢調査は国際連合が提出しております。一九六○年世界センサス計画の一環として行われますので国際的にも重要な意義をもっているわけです。

問 そうですか。それでは今年は世界の殆どの国々がこの国勢調査を行うわけですね。

答 はいそうです。国際連合の申合せで○のつく年には殆どの国々が国勢調査を行うことになっております。

問 国勢調査のことを「センサス」ともいわれていますが、これはどういうことでしょうか。
答 国勢調査という用語は英語のセンサスを日本語に訳したものでありましてこのセンサスというのは古来ローマの国のセンソールの行った人口調査を意味しています。
センソールというのは村民の登録とか風俗の取締とか、財産の評価とか租税公課などをつかさどる役人の職名であります。
ですから古代ローマの人口調査は財政の調査や市民の権利義務などの調査をするのが主な目的であったようであります。

問 このように各国とも国勢調査を行いますがそれは何故必要でしょうか。

答 それはですね丁度農家が自分の植付けた作物の状態とか山畑の状態について常に綿密にしらべてその状態についてよく知ろうと努め、それに基づいてどの肥料をどれ位使えばよいか、時期は何時がよいか苗はどれだけ要るなどいろいろ計算して適切に作物を育てていくのと同じように一つの国家なり県なりにおいてそれを構成しているのは人間一人一人でありますのでこれらの人口なり世帯の状態についてしっかり把握していないとよい政治やよい行政を行うことはとうてい望めないわけでありまして例えばある地域に災害があった場合その地域の人口とか世帯とかくらしの状態が解っていないと救済のほどこしようがないのでよい行政政治を行っていくためには是非ともこれらの人口世帯住宅の状態をはっきり把握できるような統計調査が必要とされるわけですから一人でも調査からもれたりまたあやまった調査をしますと政府がいろいろ計画をたててすることがらにあやまちを生じさせ結局は住民の皆さんに迷惑をかけることにもなりますので調査される皆さんも調査員の質問に対しては正直にお答えして頂き、また調査する側も慎重に行わねばならないのです。
このように国勢調査の結果はすべて政治行政の基礎資料として使われますのでその意味においてこの国勢調査の必要性と重要性があるのです。

問 よく解りましたこの国勢調査の結果はすべて政治行政の基礎資料に使われるのですね、大変大事なお仕事だと思います。ところでいま人口の状態を把握するんだといわれましたけども各人或いはは各世帯についてどんなことを調査されるでしょうか。

答 そうですね、まあ例えば現住所とか、お名前、世帯主との続柄、男女の別、生年月日、本籍地とか学歴などについて調べ、なお配偶関係とか、子供何人産んだとかいったような出産力関係、満十四才以上の人についてはどんな仕事をしているかなど仕事の有無住宅については自分の建物であるか、借りているのか、どんなに利用されているかなど建物についてもいろいろのことがらが解るように調査をすることになっています。

問 この調査は全琉に亘って一人一人を調査するということになりますが一体どんな方法で行われるでしょうか。

答 行政主席の指揮のもとに各市町村長が行うことになっております。直接調査にあたるのは調査員といいまして市町村長の推薦で行政主席が任命致しますが、これらの調査員が各世帯を訪ね各人に対して質問を行って調査票に記入するしくみになっております。

問 これは十二月一日で全部を調べ上げるのですか。

答 これはやっぱり準備調査期間というものがありまして、十一月二十五日から二十七日までの三日間に各調査員は自分の受持ちの調査区の図面を作ったり各人の現住所とか世帯主の氏名などを調査します。
更に十二月一日から七日間は実査期間と申しまして先に申し上げました性別とか生年月日とかいろいろのことを調べますので実際には十一月二十五日から三日間と十二月一日から一週間が調査期間に当っておりますので住民の皆さんにはこの期間には万難を排して御協力をお願いします。

問 それでは最後にこれまでの国勢調査を通じ或はまた平素の統計業務を通じてわれわれに何か注意すべきことでもありましたらお伺いします。

答 一口に申し上げますと調査員の質問に対しては是非少しもかくすことなく正直にお答え願いたいということですね、調査員の話していることがはっきりききとれなかったり意味があまり解らないときはご面倒でも聞き正してからお答え下さればよいと思います。住々にして統計調査を所得税とか村民税、固定資産税などと関連付けてお考えになる方がございますが、これは税金とは少しも関係はありませんし、なお個人の秘密のついても法をもって固く保護されておりますのでその点御心配なく正直にお答え下さるようお願い致します。

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