読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1961年4月発行 読谷村だより / 4頁

農村振興十番口説

農村振興十番口説

近頃いろいろな民謡がラジオを通じてわれわれを楽しましていますがこの口説は耳にしたことがありません。

この口説は戦前読谷辺りで良くうたわれたもので読谷農協専務理事山城幸成氏が覚えていたのでお馴染みの意見口説とともに一般に益する所ありと思考し、ここに筆をとった次第であります。

さても此ぬ世ぬ人々の業や種々ある中に百姓仕業や国の基
一番 命の親となる日々の食物着る着腹何でも百姓の御陰さみ
二番 二尺の土地の下に畑の宝やあんとむて難儀惜むな深く掘り
三番 種子物良選り種子の如にる諸作物や豊作も不作む産ぢゆぐと
四番 世果報の年をとて深く用心する人や何日むゆゆる餓死知らん
五番 五穀と其の外の諸作物何でも百姓の汗の固りやんとむり
六番 緑肥や地の命水肥堆肥や地の力金肥一時の花としり
七番 節々諸作物や植付や収穫遅りるな節に勝ゆる肥料なし
八番 初めの諸作物や神や元祖に先づ棒げて世果報祈ゆし面白や
九番 草種子取ちくし草と害虫とや百姓の親の仇とうみなしよ
十番 十分働ちやい何日も不足と仕残しや百姓仕業に果てわなし
十一 一々うみちみて油断さんぐと働けば人の鏡となるぞかし

考る農民として村の繁栄を誓って働きませう

読谷村農業協同組合 営農相談所提供

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。