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1961年11月発行 読谷村だより / 1頁

村議会定例会終る 庁舎増築等全議案を可決 豚価安定法の早期立法に関する要請決議 政府道補償の早期支払い実現に関する要請決議

村議会定例会終る 庁舎増築等全議案を可決

本村第四回定例会が九月二十七日に招集された、今回の議会は村長提案の庁舎増築の案件外五議案をはじめその他陳情、請願等について審議九月三十日の本会議において全議案を可決して閉会した
なお今回可決された案件は次のとおり

議案第二十号 庁舎増築について(原案可決)
議案第二十一号 銀行株式購入について
議案第二十二号(原案承認)

読谷村育英会一九六一年度収支決算書、一九六二年度収支予算書及び一九六二年度事業計画書並びに財産目録の承認について

議案第二十三号(原案可決)
一九六二年度読谷村才入才出追加予算について(第一回)

議案第二十四号(原案可決)
村税の減免について

議案第二十五号(原案可決)
議会室増築について

陳情第二号
牧原に対する部落復興助成金の増額方について

請願第三号
渡具知部落の宅地料の件について

決議案第三号
豚価安定法の早期立法に関する要請決議(提案者新垣秀吉氏外二名)

決議案第四号
政府道補償の早期支払い実現に関する要請決議(新垣秀吉氏外二名提案)

以上が今議会でそれぞれ議決されたのであります。
なお決議案第三号及び第四号については別項のとおり議決され行政主席及び立法院議長宛に提出されたのであります。

豚価安定法の早期立法に関する要請決議
 沖縄における豚価は、鋸刃型と云われ実に不安定な悪循環を繰り返している現状にあり、養豚業者の生産意欲を阻害し、生産加工業の操業をも困難ならしめている。一方豚価の変動が著しいにもかかわらず、都市地区における消費者価格は不変と云う珍現象があって絶えず世論の不評をかっている。
また農村における養豚業は他畜と比較にならぬ要素をもっている。将来飼育技術の向上と食生活の向上により益々増殖されることが予想される。
我々読谷村議会はかかる現状を打開するには豚価安定法の制度以外に打開策はないと確信する。依って行政府は機構改革を機会に生産者の最も期待している豚価安定の問題を深刻な経済問題として誠意をもって豚価安定法の制定に努力実現され生産者が法の保護の基に安心して養豚業が営まれるよう速かに豚価安定法を立法制定されんことを要請します。
右決議する
一九六一年九月三十日
読谷村議会
行政主席 立法院議長 宛

政府道補償の早期支払い実現に関する要請決議
 終戦以来拡張又は、新設のためその沿道の土地が政府道として使用され、関係地主に対して大きな損害を興えている事は誠に遺憾である。既に軍用道路に接収された土地に対しては、軍は賃貸料を支払っており、六一年度分も支払い済みの現状である。琉球政府はこの使用された土地に対しては来だに何等の契約もく、補償もされないまま関係地主に対して不利益を興え、私有財産の侵害であると思われても仕方がない、琉球政府は、関係地主の意思を尊重し、正式手続による適正補償の措置が講じられるまで適正なる賃貸料を速やかに関係地主への支払がなされるよう要請します。
右決議する
一九六一年九月三十日
読谷村議会
行政主席 立法院議長 宛

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