果樹園事業について
本村の村有地内における山林面積は約一○○万坪でこの全部が軍用地であり、その中で親志砂良原四一○番(俗称下山田)六七、一七八坪の村有地は耕作許可地(黙認耕作地)であるが今年からこの地域に果樹園を設置することに致しました。この果樹園地域は軍道路一号線に沿って交通に便利であり、那覇、名護の中間にあって地理的に条件に恵まれている。土地が肥沃で果樹に適地である。地形が果樹栽培に最適である。尚また先輩が植えたシークヮーサー(在来種のミカン)が現在凡そ一○○○本生えている。土地が肥えているせいか松、伊集等の木が生えない程に、山カンラ山イツビ、グシチ等が繁茂していますが、戦后十八ヶ年経った今日でも荒れ放題であり、今後一○年、二○年もこのまま放っておくことは実に勿体ない話であります。山には松や、伊集、推の木その他雑木を植えるものと聞いて参りましたがこれから松の木を植えましても高価な値では売れないと思いまして、ミカン、バンザクロ、バッションフルーツ、バナナ、パパイヤ、等の青果類や、竹の子用の緑竹、麻竹、更に亜熱帯植物や花木類を植えることにより、いよいよ本村に「果物の特産品」がつくられ、村財政を豊かにするが出来るかと思います。
只今の事業内容について申し上げますと、傭人四名採用いたしまして雑木を取り除き、シークヮーサーを育て、大きくなったものはそのままで収穫しながら、小さな木に接木をして改良ミカンを作り、空地にはミカン、パパイヤ、バンザクロ等を植付けていく、更に苗畑用の土地がたくさんあるので、ミカン、パパイヤバンザクロ等の優良苗木や樹木を多く生産して村中の各家庭に果樹類や、庭木を植えて貰い、はげ山に木を植えさせて緑の郷土、美しい家庭をつくらんと計画しているのであります。
幸にして村議会において全会一致で二、二四六ドルの予算を可決して戴き、政府も、有望な事業として歓迎しており、最近各方面から多大な関心が寄せられ、