読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1964年5月発行 読谷村だより / 4頁

はなしのサロン

はなしのサロン
○ 役所の受付にHBT下さいと老婦人が訪れた受付嬢???戸惑っている処へ経済課の栄君。HBTやワッター処ですとBHCの農薬証明をあげてケリ。何しろ経済課では二十余種の農薬証明を発行しており、その薬名がややこしく、ニーザー竿薬、HBT・マラソンクー薬等で通用している
○ 渡慶次小学校の三年生約百名が社会科の勉強で役所見学に来た。お役所仕事の説明に立った某課長、相手が三年生だけに大変意を用い、出来るだけくだいて話したつもりがつい政治、経済、教育、文化、議会、税金と難しい用語がとび出し、後で分かりましたかと聞いたら分かりませんとはつきり答えられ有難く迷ってお手上げ、先生として落第だった。
○ 米琉親善と書かれたポスターを小さい子供達に何と読むのと聞かれ、すかさず「べいりゅうしんぜん」とこたえたが子供等は何の事もない。傍にいた学校の先生あれはアメリカと沖縄が仲良くしようと書いてあるんだとこたえたらあははとうなずいていた。
 やはり小児的物の考え方話し方に夫々仕事の相違からズレがあり、小さい暴君達に悩まされた。
○ 戸籍謄本は一枚十七仙で一枚増す毎に十七仙大家族になると四、五枚で六十八仙か八十五仙になる。何かの手続きで謄本三通貰いに来たO爺さん二弗五十五仙を請求されてびっくり、カビ代が高すぎると大声はりあげてどなる事おびただしい窓口嬢説明のしようもなく主管課長まで説得にのり出したが全然だめ、ワン子やツーバーガ居るから後でいいつけてやるんだ合点ならぬと捨セリフで役所を去った。

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