読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1964年7月発行 読谷村だより / 3頁

京都大学中南米研究会の一行四名来村

京都大学中南米研究会の一行四名来村
 沖縄の移住母村調査団、京都大学中南米研究会の学生四名が海外移住実態調査の為、去る十一日来村、今月いっぱい泊りこみで本村の自然的条件、歴史、人口。社会。産業構造、移住の経緯、移住者の階層分析、移住者送出後の村の変化について調査する。
一行は京大二年生横山淳
一、富岡康直、高橋成夫、阿部浩之の四名で特に本村の基地との関係による経済的背景及び、移住政策のあり方などを考察する事になっており、村でも極力この調査に協力して、村の移住関係の実状を適格に把握し今後の移住問題の参考に供し度い。

 私達京都大学中南米研究会の四名は、移住母村としての読谷村調査に参りました。本年三月年間計画作製の際に、野外調査(Field Work)は沖縄の移住について行なう事に決定し、それ以来着々と準備を進めて参ったわけです。沖縄移住母村調査は、昨年も中城村にて行ないましたが、中城村は純農村であった事を考え、今年は軍用地の多い村でかつ移住者の多い読谷村(五六七名)を選びました。そしてこの二つの調査を綜合してより完全な移住母村調査とするつもりです。また本年三月より行なわれるボリビアでの入植調査団の重要な足掛りとしても、大きい意義を有すると考えます。
 調査期間は三週間で、読谷村役所の資料で、統計調査に一週間、移住者実態調査に二週間の予定です。移住者実態調査は読谷村の中でも特に移住者の多い瀬名波部落(読谷村全体の三○%)について、戸別調査を行ないます。
 私達が入村して強く印象ずけられたことは、村の人々が心から私達を歓迎して下さり、調査に積極的に協力して下さることでした。
 村役所の統計が整然とまとめられているのも、調査する上で非常に有難いことだと感謝しております。
 青い空と、どこまでも続くあくまでも澄みきった海、そして緑に包まれた美しい読谷村、一見平和な村にも、いかに強い本土復帰の情熱が秘められているか、この事についても、私達は直接肌で感じると同時に、私達本土の者も、もっともっと沖縄を知らねばならないと大いに反省を促がされました。一日でも早い日本民族統一を願わずにはおれませんでした。 この貴重な三週間、立派な調査を行ない、一刻でもはやく結果をだして読谷村の為にも、私達研究会の為にも、実のある研究にしたいと思っております。

※写真「右から富岡、横山、高橋、阿部」は原本参照

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