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1965年1月発行 読谷村だより / 3頁

第三回 職業補導訓練終る

第三回 職業補導訓練終る
読谷村主催、読谷区教育委員会、読谷中学校、古堅中学校後援による、読谷村第三回職業補導訓練が去る十二月二十八日より同月三十日までの二泊三日間、会場村民会館(宿泊所読谷小学校々舎)で、今春中学校卒業予定者のうち、就職を希望する青少年を対象に職業補導の合宿訓練を行なったこれは、立派な社会人、職業人としての基礎的な一般教養を身につけ、就職先職場の認識を深め、就職に対する決意を一層高めるのが目的で、読谷中学校、古堅中学校から八〇名が受講した。
運営委員には、役所から五名、社会教育指導主事宮城元信先生、読谷、古堅両中学校の進路指導主事と三年担任の先生方が当り、その訓練方法として
 1 団体生活における適応性を高める。
 2 積極的で明朗な生活態度の養成。
 3 日常生活における基礎的な礼法を身につける。
となっている。
三日間の日程表により第一日目(十二月二十八日)には、午前十時からの開講式に、労働局長照屋盛通、中部連合区教育長宮里信栄両氏自ら参列され、四〇分間に亘る激励のことばを送られて感動を呼んだ。
なお生徒代表より次のような”ちかいの言葉”があり日程に入った。
「ちかいの言葉」
一つ われらは りっぱな社会人の一員として 就職することをほこりにします。
一つ われらは 自分ではたらき 自分の力で 生活することをよろこびとします。
一つ われらは どんな苦しいことがあっても 笑顔でがんばります。
一つ われらは だれとでも仲よく はげましあっていきます。
一つ われらの仕事は 産業の発展 社会の幸福に大きく役立つことを自覚します。
日程表により、「村政について」と題して村長、「教育行政について」読谷各区教育委員長「技術進路指導について」中部連合区与那嶺浩、「就職への心構えについて」コザ職業安定所長宜寿次政文先生方の講話があった。
第二日目(十二月二十九日)は、「青少年よ信念をもて」と題して教育指導主事宮城元信先生の講話の後午前九時三十分より午後五時まで職場見学を行なった。職場見学には、沖繩繊維、沖繩月星靴、拓南製鉄国場ベニヤ、琉球化学工業、具志川第二農連製糖工場をそれぞれ見学した。各職場では、係職員の説明を、あらかじめ用意してあった職場見学メモ」に熱心に記帳していた。
第三日目(十二月三十日)には、「役所案内」と題して村助役「本土就職者の職場状況」中部連合区宮城伝三郎「郵便物の取扱について」読谷郵便局長米須清長先生方の講話があり、これにリクレーションをおり込み盛沢山の日程を終了したなお日程終了後のアンケートによると、職場見学は大変有益だった。宿泊所については、もっと毛布を準備してほしかった(さむかった)講話は大変有意義なものばかりだった。又食事については、非常に味しかった。それは専門の先生方が献立をし、栄養のことについても色々と気を配ってあるから等と、何んのかざり気のない意見が述べられ、三日間誰一人の落伍者も出ず、大変明るく笑顔の中で全日程を終了した。
※写真は原本参照。

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