馬鈴薯栽培を忍耐つよく進めよう
馬鈴薯は本村の農業振興計画で主要作物のなかに入れてあります。それは、
(イ)本村の土壌が馬鈴薯栽培に好条件である。
(ロ)短期作物で収益性が高く栽培技術が容易である。
(ハ)貯蔵出荷が容易であり販路が大きい。
以上三つの要によつて主要作物にしてあります。
特に去年から琉球政府においても、沖繩で生産出来る馬鈴薯が年間約五〇万ドルの輸入があることに反省し、それと大きな軍市場をひかえていることから、その生産増大に力を注いでいます。特に立地条件を考え、馬鈴薯主産地形成計画と自給体制計画を樹立して、その振興策を進めています。
本村もこの計画に呼応して、去年から生産増大、出荷体制の確立のために栽培講習会・種芋購入助成策を立てて、その振興に力を注ぎ、栽培面積においでは三、〇〇〇アールが栽培され、生産拡大に大きな期待をかけておりました。しかし、イモの肥大期以降に疫病が異状発生して大きな被害を受ける始末になり、この原因で栽培熱が劣えはしないかと心配でありましたが、今年の春作がかつてない農作で「馬鈴薯作くりも悪くない」という声が聞えるようになり奮起している次第であります。
去年の失敗を反省しながら特に注意してもらいたいことを上げてみますと、
(イ)種芋の消毒は配付するとき是非実行すること。
(ロ)肥料園芸一号、園芸二号の使い分けを誤まらないこと。
(ハ)芽かきを徹底すること。
(二)疫病がかかつてからは止められないので植付三〇日から七〇日目までに三回以上の薬剤散布を徹底すること。
栽培技術の詳細なことについては別紙で栽培要項を各農家に配付致しますので御利用下さい。
前途致しましたように、自給可能な馬鈴薯が年間五〇万ドルも輸入されていることに着目し、本村の立地条件からして、馬鈴薯なら他村と勝負しても自信がありますので、その振興を忍耐強くすすめたいと考えています。六七会計年度においても一、四五五ドルの助成金を計上し、その振興の準備を進めています。一度の失敗にくぢけず忍耐つよく続けて下さることをおすすめし、植付準備をお願いする次第であります。