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1968年3月発行 読谷村だより / 2頁

普及員便り 「さあ」夏キヤベツをつくりましよう 三~四月まきは長岡交配初秋

普及員便り 「さあ」夏キヤベツをつくりましよう 三~四月まきは長岡交配初秋を 
普及員 田場 典明
 読谷村は、そさいの少ないところで年間にして相当量の輸入に頼っている現状であります。最近ビニールハウス設置の施設園芸による冬期の胡瓜栽培のきうりが農協を通して、共同出荷をなされていることは、そさい栽培技術の一躍前進したものと思はれます。
然し乍ら一般的には、そさい作りについては、まだまだ幼稚であり、作りやすい時のみ作って、栽培しにくい時になると、そさいがなくなり、高い輸入品を利用しているのであります。年中、そさいが生産出来るように、栽培技術を、身につけてもうかるそさい作りをするようにしましよう。
 ※品種について
かんらんは、葉菜類の中で最も品種の改良が進み、多くの品種が育成されておりどの品種を、どの時期に作った方が良いかと言うことがもっとも大切であります特に最近のそさい栽培で、最も大きな問題は、夏季の端境期栽培の品種と栽培管理であります。これから作る品種は、左の通りであります。長岡交配初秋、宇治トツプ、長岡交配六〇日、いなみ交配早とり等が代表的な品種であります。
この品種は、三月十日頃から、九月の中旬まで続けて播種出来る品種であります読谷村の場合、三月から四月まきまでは、初秋にして五月からは、宇治トツプがよいと、思われます。
温度に高い時期になるにつれて、対暑性の品種を、選定することであります。
反当り播種量は、三句ー五句程の子量であります。
※「施肥量について(10アール当り300坪」は表のため、原本参照。
追肥は、第一回植付後七~十日、第二回、一回後二〇日~二五日、第三回目は、更に三〇日頃にして、結球前に追肥は終ること。
 ※栽植距離について
(1)植付は四五センチかんかく(坪当り一二株)
(2)苗植付けは、本葉五枚~七枚頃が最もよい
 ※病虫害の防除について
  夏期は、温度の上昇するにつれて、病害虫の発生が多くなります。害虫の防除にはマラ  ソン乳剤、EPN、エンドリン、ティブテレックス、エルサン等の農業を五日おきに、かわる  がわる散布して下さい。紙面の都合で詳しい事を記すことが出来ませんので栽培される方は、村経済課並びに普及員にお聞き下さい。

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