読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1968年8月発行 読谷村だより / 2頁

1969年度予算 

1969年度予算 
一般会計五三七、四三九ドル 水道特別事業会計一一五、七八二ドル
◎ 去る六月の定例議会で一九六九年度一般会計予算、水道事業特別会計予算、読谷区教育委員会予算が決議されました。一九六九年度の一般会計予算は総額五三七、四 三九ドル、水道事業特別会計は一一五、七八二ドル読谷区教育予算は七二五、一七六ドルとなっています。一般会計の五三七、四三九ドルは前年度の四一九、二七八ドルより一一八、一六一ドル増額されていおります。この予算によって向こう一ヵ年豊かな明るい住み良い読谷村づくりが推進されます。 ◎

歳入
※村 税
 村民の皆さんが負担する税金は六二、二二八ドル計上してあります。これは前年度の実績と村民所得の伸びを勘案して計上しています。内訳を申しますと村民税二六、一四四ドル、固定資産税三一、四〇一ドル事業税一、〇八七ドル不動産取得税三、五九六ドルを計上してあり、調定見込み額の九五%にあたります。
※市町村交付税
 村の行政、財政を助けるため琉球政府から交付されるもので、政府の市町村交付税算定方式に基づき二九〇、〇〇一ドル計上しました。これは前年度より八四、三〇〇ドルふえ、総予算額の五三、九六%を占めています。
※公営企業及財産収入三五、八一〇ドル
 村有地の賃貸料および村の財産から上がる収入で株式配当金六、一〇七ドル、村有地の賃貸料二八、五二八ドル、自動車売却代三五〇ドルを計上してあります。
※使用料及手数料
 保育所の託児料四、八五六ドル、火葬場の使用料一、六八〇ドル、および諸証明料四、七〇四ドル等、個人の利益に供するために役所を利用する場合の手数料を一一、二四〇ドルを計上してあります。
※政府支出金
 村の農道をつくったり、産業を與すための施設や、環境整備のための排水などをつくるため琉球政府から支出される金が二八、三六二ドル計上されています。これは前年度より一〇、六四八ドルふえています。
※寄附金
 農道改修工事(総工費の一〇%)排水工事(総工費の二〇%)の地元負担金を二、三六三ドル計上してあります。
※繰越金
 六八会計年度の剰余金を六九会計年度へ繰越されるもので四五、九〇七ドルを計上してあります。
※雑収入
 村の非細分軍用地料五五、九九八ドルと預金利子二、五〇〇ドル、果樹園委託料二、〇〇〇ドルなど、六一、五二七ドルを計上してあります。

歳出
※議会費
 議会費は二九、二五四ドルで総予算の五、四四%で前年度より九、三三六ドル多く計上されています。
これは議会活動に要する経費で議員の俸酬、費用弁償旅費、事務局職員給与、諸手当を計上してある。この増額分は議員の俸酬の引き上げ、職員の給与の改善にともなうものです。
※役所費
 役所費は一三五、五七一ドルで総予算の二五、二三%を占め、前年度より二六、四七二ドル多くなっています。この増額分はほとんど職員の給与改善にともなう人件費です。
※消防費
 消防費は一三、三九一ドルで前年度より五、三二七ドル多くなっています。
これは職員の給与改善と、消防力の強力強化、充実を図るため非常勤職員の日宿直、休祭日勤務制度を設けたための手当の新設、各部落に非常勤団員を設置し、その手当、中古消防車の購入費などが計上されている

※土木費 村道の個人有地買い上げ二万ドルを計上
※土木費
 土木費は一一一、〇一〇ドルで総予算額の二〇、六六%を占め、前年度より五四、三四五ドル多くなっている。これは、村道の側溝改修工事費と乳剤舗装工事費として四三、四〇〇ドル計上し、この予算で村道の約五〇%を舗装します。また村道償費として二一、九七〇ドル計上し都屋~楚辺線、大木~古堅線、大湾~古堅線に潰れた個人有地三、五五〇坪を買い上げる。排水路新設改良費として八、七五〇ドル計上し渡ヶ次~儀間地内の排水路七〇〇米を改修します。その他部落建設補助金として二八、〇〇〇ドルが各部落に分配されます。
※社会及労働施設費
 三九八、八五六ドルの予算で前年度に比べ五、六五六ドル増額していますが、この増額分は失業策人夫の賃金が多くなったことと保育所職員の給与の改善にともなうものです。※保険衛生費
 ハエやカを駆除し、環境衛生の整備をはかり、住み良い読谷村を築くために一〇、七七一ドルの予算を計上してあります。ハエやカなどそ族こん虫駆除薬、フイラリヤ駆除薬、寄生虫駆虫薬などの薬品代二、四四一ドル衛生人夫の賃金、期末手当二、四〇〇ドル、環境衛生を整備するための村指定ちり捨場の借料及損料費として一、五三七ドル、火葬場運営費二、四七七ドルなどが計上されています。
※財産費
 五〇六ドル計上してありますのは波平三八番地喜瀬診療所の建物を買い上げる費用にあてるためである。
※選挙費
 四、六〇二ドルで前年度より二、五五四ドル多く計上してあるのは立法院議員主席選挙が行なわれるためである。
※諸支出
 二七、八九一ドル計上されているのは、納税奨励費として二、三〇〇ドル、行政事務委託費として区長給与が二三、八八一ドルなどが含まれているためである
※教育負担金
 村内の小中学校の運営などに必要な経費を村が負担するもので一二七、二六三ドル計上してあります。前年度より三二、二六三ドル増額となっている。

※産業経済費
人参の価格調整金四〇〇ドルを計上
 農家の所得の向上を図り豊かな村を築くために、三六、八二三ドルを計上してあります。これは前年度より一、八九六ドルの増額となっている。
△農業品評会費 二、二一一ドル
 部落共進会の円滑な運営を図るための部落団体報奨金一、〇〇〇ドル、部落共進会で成績優秀な者に村長賞をあたえるため五〇〇ドル、総合展示会費用などが計上されて居ます。
△畜産奨励賞に六、七三六ドル
 豚、鶏、犬の予防注射、畜舎の衛生管理、豚の駆虫業務を行うために二、一四〇ドル、豚の品種更新のため、優良種雌豚三〇頭を購入して農家に貸付けるため一、五〇〇ドル、畜牛購入資金補助一、八六一ドル、豚価調整補助金六〇〇ドルが計上されています。
△主要作物振興費に三、五八〇ドル
 さとうきび、いもの優良品種を普及するための苗圃委託料及び原材料費として二、九六六ドル、病害虫防除用ミスト機購入補助四五〇ドル。
△奨励作物を振興させるため一、三二六ドル
 人参の主産地を形成し農家が人参を作ってもらうようにし、人参がキロ当り六仙とより安くなったらその価額格を調整するため四〇〇ドル、ビニールハウス設置補助五〇〇ドル、カンレーシャ購入補助三〇六ドルが計上されています。
△災害対策費 七、九五〇ドル
 作物を病害虫から守るために今年も共同防除を協力に進めるため四、六二六ドル、また、農薬購入補助を二〇〇ドル計上して、補助金を二〇%から四〇%に引き上げ病害虫の絶滅に努める。
△林業費 二、一三六ドル
 村内を緑で包むため、二、一三六ドルを計上してあります。
△組合助成金 二、八一三ドル
 農事実行組合、農研クラブ、肉牛奨励組合運営助成など育成し、農業技術の普及を図り農業を発展させるために二、八一三ドルを計上してあります。
△農業施設費 七、三二五ドル
 渡慶次~宇座地内の農道改修工事に六、一二五ドル農道修理の石粉代として一、二〇〇ドル計上してあります。

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