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1970年6月発行 読谷村だより / 2頁

ニューカッスル病予防について

ニューカッスル病予防について
 北部の羽地村や宜野座村に鶏の病気で一番恐れられているニユーカッスル病が発生して養鶏農家を不安におとしいれています。現在は、羽地村と宜野座村のみで発生しているだけですが、この病気がきわめて伝染力が強いだけに、その流行が心配されています。政府ではその防除対策など他市町村にまんえんしないように対策をすすめていますがわたしたちの村でもその予防対策として、各養鶏場を対予防接種をしています。村内には、約一六一戸の農家があり、およそ、三万五〇〇〇羽の鶏が飼育されています。もしこの病気がわたしたちの村に発生した場合、大きな被害を及ぼすことが予想されますので、その予防対策が最も必要ですので、このニユーカッスル病とはどういうものであるか、このことについて説明いたしたいと思います。
このニユーカッスル病は、一九二六年に、インドネシアではじめて発生し、その時世界にひろがって、現在は養鶏界にとって最も恐れられている鶏の伝染病であります。その病原体は、ウイルスで、日本では、昭和のはじめに発生し消長をくりかえして現在にいたっています。
 症状、および発生の状況
 このニユーカッスル病は、伝染力が強くて、この病気が発生すると、かならずといってもよいほど、すべての鶏が感染します。どこかの養鶏場に発生いたしますと、隣接する鶏群にひろがっていきます。
この病気にかかった場合の死亡率は、一〇〇%から〇%までその流行性によってかなりちがいます。病気にかかりますと二日~十日ぐらいの潜伏期で発病し、体温はセッシ四三度にあがり元気、食欲かなくなり、一ヶ所にうずくまります。トはサカは暗紫色になり口を緑開いて息をします。のどレゴロゴロという音を出し色の下利便を出し、ケインを起して、二~三日で死亡します。それまでには症状がはっきりしないで死亡することもありますが、症状がきわめて強く、成鶏でも全滅するような型をアジア型とよんでいます。これに対して、病状が軽いのですが、やはり元気食欲がおちて、のどをゴロゴロならし緑色の下利便を出します。産卵鶏では、やわらかいタマゴを産み、やがてタマゴを産むのがとまります。そして首がまがり、施回や、足がマヒするなどの神経症状があります。死亡率は、成鶏では、きわめて低いがタマゴを産むのも、一ヶ月ちかくたつと回復する例もあります。このように死亡率がきわめて少ないものをアメリカ型とよんでいます。
 予防対策
このニユーカッスル病は伝染するのが早いので一般の衛生管理だけでは完全にくいとめることはむつかしいので予防注射をすることが必要であります。予防接種によって病気に対する抵抗力が、だんだん低くなりますので絶対に安全だとはいえません。したがって一般的な衛生管理をよくするとともに、ウィルスが少しでも入りにくいようにし、もし入っても生きることができないようにするために鶏に抵抗力を多くつけるようにすることが大切です。ところで、このニューカッスル病ウィルスは、特に消毒薬や、直射日光五〇度の熱にあたると死滅いたしますし三%のクレーゾール液をはじめ、普通の消毒液には弱いのですが、糞とか羽毛などについた、ウィルスは、長い期間鶏舎内に生存することがあります。ところがフンに含まれたウィルスの消毒はきわゆてむつかしいのです。つぎに消毒の順序を申し上げると(一)、チリやほこりがとびちらないようにうすい消毒液をつくって散布するようにする。
(二)、フンや付着したよごれを取り除くようにすること
(三)、水またはアルカリ液で洗います。
(四)、鶏舎の出入口に消毒踏込槽を作るようにします。
(五)、養鶏場への一般外来者の立入を禁止するようにする。
(六)、養鶏業者間の相互の養鶏場への立入を厳禁すること
(七)、鶏に異常と思うとき、又は異常なことが起ったときは、すぐ役所の畜産駐在員に知らせて、その指導の下に対策を立てるようにすること。
以上が大体注意すべきことですが、その他くわしいことについては、村経済課や畜産駐在員の適切な指導と助言に従って万全の対策を立てていただきたいと思います。

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