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に伴い、これらの村民と深い関係のある重要な業務を処理するため、保健衛生課を新たに新設し、いちおう定員十五名と定めておき、国民健康保険は来る十月頃から完全実施される方向でありますので今年はとりあえず十二人の陣容で出発する計画であります。
5、本土と同一の税法により同じ税目の税務ならびに県税の事務の委任等に伴って、税務および固定資産評価に三人の増員を計画いたしました。
6 教育委員会の建築事業の設計、施工、管理の村長への移管、村の諸建築、土木その他の工事の設計、施工管理ならびに、これらに用する用地取得、物件補償等の事務、都計に関する事務等増大しますが、これらの事業について復帰後は何時でも要請、陳情、あるいは申請できるように、設計を終えて常に待つ構えでないと事務処理は困難であり、取り残されることになりますので、村の公共事業を促進するために、建設課に三人増員いたします。
7、農地法、農業近代化資金制度、農業者年金制度、病害虫防除協議会等とこれらを統轄する農業委員会制度の新設に伴い農地主事外一名の要員を置き、いよいよ農業構追改善に寄与したいと思います。
8、水道事業については、公営企業法の全面適用のため、従来まで収入役室が処理していた会計事務が総て水道課自体で処理しなければならない制度の移行と、需要の増大に応えるため三人を増員しなければなりません。
9、教育委員会における、社会教育主事は今日まで各市町村教育委員会に配置される制度でありましたが、復帰後は市町村独自で置き社会教育の振興を図らねばならないように改められましたので、その増員と事務局に一人および小中学校の図書館司書として六人計八人を強化して学校教育、社会教育の振興を図りたいと思います。
なお、以上の増員計画は中部市町村、本土類似市町村との比較において適正な要員規模であり、復帰後の新しい制度を、また村の今後の行政執行を円滑に行う点において、必要最小限度の要員であります。
また、新年度の諸事業計画もこの増員計画に基づいて編成してありますので、御審議に当り特に最善の御配慮をお願い申し上げます。
二、予算の重点事項について
収入には限度がありますが、各部門の需要には限度がありません。従いまして限られた財政で効率的予算運用をするためには、重点的事業計画が要請されるため、今年は前項で申し上げました職員増員計画のほか
1、前年に継続して村道整備事業
2、学校の基本施設の整備
3、環境衛生整備のゴミ処理対策
この三つの事業について特に重点的に配慮いたしましたが、結局は、この三つの事業が読谷村の財投を必要とする重要課題であると考えております。
三、各部門別事業について
各部門別の事業ならびに運営方針については、組織の強化(増員計画)の項でいちよう申し上げましたので、以下概略を申し上げることにいたします。
1、土木事業について
前年度に継続して、生活、産業基盤整備として、村道改良事業、農道改良事業、漁港関連道路修築事業(国庫補助)を実施して、より快適な生活と産業振興の基盤整備を促進して行きたいと思います。なお、今年度は全額国庫支出の県事業として、漁港の第二次竣渫工事が施工される予定であります。
2 産業経済について
農業振興については、今日まで農業振興基本構想に基づき、主要作物(キビ、イモ)奨励作物(施設農業)および家畜振興特に養豚を三本柱として進めてきましたが、この構想に則って今年も振興を図りたいと思います。
しかし農業の現状は多くの問題、あい路をかかえておりますので、待望の祖国復帰と同様に、農業者が期待した農業委員会制度も今年十月から発足しますので今年度は農業委員会の機関と相協力して、村の農政の各分野にわたって再検討する計画であります。
3 民生について
この項については、職員の増員計画のところで少し申し上げましたが、数多くの新制度の円滑な運営を図って、村民の権利の擁護と、保健、福祉の向上発展を図ることが今年の第一の課題であります。早く新しい法律、制度、つまり諸社会保障制度、諸年金、手当制度の恩恵に浴せしむる努力を払いたいと思います。
4 教育文化について
教育行政について、教育委員会の所掌事務でありますので、その自主性、独立性を尊重するということはいうまでもありません。これからの教育基本施設については、市町村の責任(当分高率の国庫補助)で行われるようになりますと、今後相当の財政需要が予想されますが、教育の重要性について充分配慮を用いて、学校教育、社会教育社会体育の各面の振興を図りたいと思います。
文化財座喜味城跡については、重要史跡として国の指定について明るい見とおしがありますので、その実現に努力するとともに、第一次整備に引き続き、今年度は、失業対策事業を進める計画であります。
なお、沖縄の陶芸家金城次郎氏の焼ガマと工場建設も順調に進んでおりますので読谷山花織と共に郷土の芸術文化を大事に育てたいと思います。
5、公安について
火災、風水害その他の災害、事故は多発の傾向にありますが、その予防と未然防止、一旦緩急の場合に備えるには、現在六人の要員では、充分な対応策がいまだ不充分で、不安の状態でありますので三人の増員を計画して、消防業務の強化を図って村民の安らかな生活を守りたいと思います。以上、予算内容の大綱について述べてきましたが、村の課題としては、さらに
(一)軍用地の跡地利用計画
(二)農業政策の検討
(三)緑地化計画の樹立
(四)しにょう処理の恒久対策等の政策樹立、構想計画の緊急な課題があります。これらの作業を今年は強力に推進して行くことにします。
最後に、復帰初年度の昭和四七年度予算案の御審議をお願いするに当り、その大綱を申し上げましたが、具体的施策については、予算説明書等を御検討、御審議下さいまして、村民の福祉増進と明るい豊かな生活を築く重要な本予算がこれに相応しいかたちで成立されますよう、御協力と期待を申し上げまして終ることにいたします。