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1972年12月発行 広報よみたん / 8頁

お歳暮の簡素化について 全面廃止か、親元だけか

お歳暮の簡素化について 全面廃止か、親元だけか
 師走の風と共に今年も余すところ数十日。
 街を行かう人々の動も、何となく、感迫るものがあり、きびしい年の瀬の乾風を切り進んで行く。  高度経済成長のあおりで、物価の高騰は相も変らず進み、庶民の生活はますますおびやかされ、生活は苦しくなるばかりである。
 こういう社会情勢の中でう費をなくし、明るい読谷村づくりに、御中元、御歳暮の簡素化について、村婦人会は一つの研究テーマとして取り組んでいる。
 去った九月村婦人会は、評議員会、代議員会において、その問題について協議したが、昔ながらの風習は急激な改善はむずかしく、村内世論も、(一)全面廃止、(二)親元だけ、(三)例年通り、と三案に分かれ、根強い習慣の打破のむずかしさをただよわせた。
 村婦人会も、討議を重ねるにつれ、(一)全面廃止、(二)親元だけ、の二案にしぼり去る十一月一日、村中央公民館で村当局、各区長と「御中元、御歳暮について」意見交換がもたれ、次のような意見交換がなされた。
村長 = 婦人会より、みだしのことについて区長会と話し合いをしたいと申入れがあり、この集りを持ちました。
(一)全面廃止、(二)親元だけ、(三)例年どおり、以上三点について、各区の現状及び長所、短所についてお話しいただきたい。
○村婦人会長 = 村民の一般的に言えるのは、経済的に余裕があって、中元、歳暮をやっているのではなく、生活費を削ってでも、交際はやらなければならず、今の風習ではどうする事もできない。先の三点以外で統一的なものは出来ないかということも話しあってほしい。
○波平区長 = 以前は三親等内であったが今年から全面廃止した結果大変よろこばれている。○牧原区長 = お盆、お中元はあえて廃止するのではなく、金額で制限している。
○村婦人会長 = 各字とも金額を統一し、村一円で決めたらどうか。
○牧原区長 = 今はレジャーブームで浪費が多すぎる。親に孝行するのはあってしかるべきで、これを廃止すると親子の断絶も考えられ教育上好ましくない。
○楚辺婦人会長 = そのような事で親子の断絶はとても信じられない。しかるに、父の日や母の日と親子の関係は以前より良くなっているのではないか。
○渡慶次区長 = 村一円ではなく県統一の推進を図るべきである。
○長浜区長 = 盆と正月は違うので昨年の正月はどうだっただろうか。
○座喜味婦人会長 = アンケートを取った結果、親元だけにのが多くその線で実施したら好評だった。
○村婦人会長 = 座喜味、楚辺が行なったように家計に占める交際費は多すぎる。
○大木区長 = 嘉手納村にある事例だが、御歳暮を廃止して、門中一同集って、学事奨励会を催し五年目になるというが、村の現在のあり方よりは改善になるかと思う。
○楚辺区長 = 中元廃止は、結果的に区民からよろこばれた。
 お店の方においても、盆正月の品物は重労働のわりに、利益がないとあって、店も廃止に大賛成した。
 このような改善は区民一体の協力があってのことで区長の立場としても、全区民のものとして真剣に協議し、自分達の問題として決定したことは、すばらしい結果だと思う。
 村一円とか、県ぐるみなどというのは、ことばの理屈であって、区の実情にあったことを、区民が決め実行するべきである。
○村婦人会長 = 楚辺区、座喜味区、波平区のあり方は区長、婦人会区民一体の協力的立場がうかがえる。
 私達婦人は、家庭の経済をにぎっている限り、いかにすれば無駄をなくすかと考える。
 各字においても出来る範囲いろいろ方法を考えて、一緒なって問題解決のために尽くして下さい。
※村長 = 楚辺区長からありましたように、このようなことは、只幹部が集まって決めるより区民が自分の問題として、自分達で協議して自主的に各部落の実情にあった方法で、昨日よりは今日、今日よりは明日と改善に努力すべきである。
 尚、今日の集りは大変有意義だったと思う。今日出された参考になる良い資料を各部落でもう一度話し合いすれば前進するものだと思う。

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