成人式に寄せて 教育長 宮城伝三郎
成人式を迎える皆様おめでとう御座います。
御あいさつを述べる機会を得ました事は心から喜びに堪えません。
若いということはそれ自体大きな意義を持つものだと思います。
それは無限の力と限り無い発展の可能性を蔵しているからであります。
はち切れるような若さを持つ諸君にとって成人式を迎えると言うことは大人の世界へ仲間入りすることで誠に喜ばしい事だと思います。
これまではどんなに大人として、又一人前の女性としての待遇はしてもらえなかったのであります。
これからは社会からも法律からも即ち、社会のあらゆる場面に於いて独立した一個の大人として認められて行動されることが許されるのであります。
子供の世界からぬけだして大人の社会に仲間入りができたと言うことは、とても素晴らしい事だと思います。それは私達の日常生活に直接密接な関係をもつところの政治を行なう人も自分の考えで選ぶことができるし、又外からの指示を受けることも無く自分一人の考えで自分の行動ができるわけであります。
ほんとにすばらしい事だと思います。
成人になったという事は社会人としての大きな権利を与えられたと言うことになります。
然し又これはよくよく考えてみると社会人として重大な責任を負はされたということもなるのではないかと思います。
成人式を迎えた諸君は青年の特権である、はち切れるような元気と旺盛なエネルギーを思う存分に駆使して、若さをエンジョーイしたら社会のルールからもはづれることなく、これこそ自分の選んだ道だと思うことに本気になって全精力を打ち込んで自分自らの幸の道を切り開いて下さい。 幸は与えられるものではなく自らの努力と精進に依って得られるものであります。
成人式を契機として諸君がこの与えられた権利を大切にし、自己を伸ばしつつ家庭の繁栄や社会の発展に寄与する処の行動ができる申しぶんのない立派な成人に成長されるよう心から祈念してあいさつと致します。
若人よ頑張ろう 読青協会長 山内長春
晴れて成人になられる仲間諸君、成人おめでとうございます。
皆さんが誕生した二〇年前は、第二次世界大戦の影響をまともにうけ、衣食住にもこと欠く多難な年であったかと思います。
この難事にもくじけず、今日のすばらしい成人を、仲間共々迎えられたことは成人者の諸君はもとより、今日まですくすくと育てて下さった御両親のおよろこびはいかばかりかと思います。
七〇年代の今日は、私達県民にとっては非常に苦難の多い年月でありましたがすぐれた先輩たちの勤勉と努力によって社会的、経済的にも今日の発展にいたりました。
しかしながら、内外ともに時局の波乱が予想される今日、その前途は決して楽観を許されるものではないかと思います。
私達の周囲を見わたしてもたくさんの難問題が山積みとされています。
とりわけ、我々県民の願望であった祖国復帰は実現したものの、県民の要求から余りにもかけはなれた県民無視の立場で行なわれ、我々青年のいかりは多々あるかと思います。残波岬への自衛隊配備反対、軍用土地契約拒否の闘い、そして公害企業の誘致反対その他いろいろな難問題が我々青年の前に立ちふさがっている。
我々青年は、日本の民主的国家、平和な住み良い国家、中立国日本と、日本の完全独立のための学習をより強化し確固たる統一をつくらねばなりません。
住み良い社会を作るのは我々青年です。歴史を作るのも我々青年です。今日までの歴史をふりかえってみても、圧政から解放に、隷属から独立に戦争から平和へと移り変ってきた。この平和をより前進、完全平和を克ちとるためにも今日ここに成人を迎えと諸君と共々に目標達成に前進しようではないか、そして悔なき青春を送ろうではないか。
我々青年は夢が現実となりうるすばらしい時代に生きています。ここにおいて諸君が、成年者としての責務を自覚し、大いに明日の住み良い読谷村を築くすばらしい原動力となることを期待するもなであります。