読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1974年3月発行 広報よみたん / 8頁

あなたの人権は守られていますか 

あなたの人権は守られていますか
 コザ人権よう護委員協議会では、本村の中学生を対象に人権よう護に関する作文、ポスターの募集を行ない去る一月九日入賞者への表彰を行ないました。これは、本村が人権よう護モデル地区指定に併せて自由人権思想の普及並びに人権モデル地区実施の意義の高揚をはかる目的で村内中学生を対象にして募集されたもので、ポスター二〇点、作文十五点、が応募された。作文の部においては、中学生の体験等に基づいて学校、家庭、社会における人権の尊重、人権モデル指定について、中学生らしい作文がつづられていた。尚、本紙をとおして、優秀作品を紹介します。

人権を大切に 古中三年 宮良 ますみ
 私達にとって人権は、なくてはならないものである。人権があるからこそ、人々は人間らしい社会生活を営むことができるし、自己を高めていくこともできる。ところが、今の私達の周囲には、お互いに大切にすべき個人の人権を無視した行為が少なくない。身近な校内における暴力行為や金銭ゆすりもその一つで、多く生徒が自分の人権を守れず、いいなりにされ、楽しいはずの学校に暗い印象を持つ事になるのである。また、私はバスの中でこんなことも経験した。ある男の人が壁に禁煙と書かれているのに、平気な顔でたばこを吸っているのだ。周囲の人が迷惑そうな顔をしても知らないふりをしているのだが、私には腹が立った。こんな小さな問題でも、自分一人ぐらいと考えて、行為を改めないでいると、いつかは他人に影響を及ぼし大きな人権問題となって、私達の社会をよごすことになるのである。
 一人一人の小さな努力が、それを防ぐことができることを私達はもう少し自覚する必要がある。今、世界を騒がしている人種差別や公害の問題も基をただせば一人の人権無視が、影響を及ぼし、大きな力となって引きおこしたのではないだろうか。全体を見るまえにもっと身近なことから考えてみるべきである。私たちは、自らその問題を作り上げているのかも知れないからだ。一人の影響が大きな力となるならそれを利用しこれらの問題を解決するために、呼びかけるべきだと思う。 みんなの力が重なれば、小さな人権無視もはねのける大きな心となって住み良い村、町を作っていくことができるのです。人権というものをもっとよく理解して、一人一人の問題として考えてみるべきではないでしょうか。
 他人の人権を大切にすることは。自分の人権をも、大切にすることに通じると私は思う。
 今、この読谷村には、人権を大切にしようということで、人権擁護委員会が設けられ、毎日その目標に向かって努力しているそうだ。私たち村民が、この人権週間をきっかけに立ち上がれば、人権を大切にする住みよい村になるのも、それほど先のことではないと思う。その時は、人権擁護モデル地区としての理想的な村になるだろう。
 私は今、中学生であるが、もっと大きな視野で人権というものを見つめ、私にできる人権を大切にすることとはどういうことか、また実際に実行できることはなにかをよく考え中学生としての立場から、お互いの人権を大切にしていきたいと思う。

読谷中 又吉美知子

※ポスターについては原本参照。

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