昭和51年度施政方針
経済生活の向上・安定を目指し 第一次産業の振興等を重要施策に 村長 山内徳信
一、はじめに
本日ここに第三二回読谷村議会定例会の開会に当り昭和五一年度の村政に関する基本姿勢と重点項目、実施事項、予算案等を提案するとともに所信の表明を行ない、議員各位並びに村民のご理解とご協力をお願い申し上げます。
わたくしは、村政を担当して以来、二回目の予算議会を迎えることになりました。過去一年有余、執行体制の確立と村政の体制の確立と村政の発展のため粉骨砕身誠意をもって努力をしてまいりました。幾多の重要問題の解決に当りましては、議員各位の積極的な御指導と温いご教示、ご協力を得て進めることができ心から感謝し厚くお礼申し上げます。
戦後三〇年の歳月が経過し、その間、日本の政治、経済、社会の情勢も紆余曲折を経て今日の姿をむかえたのであります。復帰後四年目に入り厳しい社会情勢になりましたが、歴史の推移を正しく把握し、時流に押し流されるのではなく、「地方自治体の本旨」に基づいて、読谷村の二一世紀に向けての村づくりの方向性を出すと共に、地域民主主義を定着させ明るい健康な村、即ち「人間性豊かな環境文化厚生村」の建設を志向していきたいと思います。
われわれは、読谷村の将来への展望の中で村民が必要とする社会資本の整備、経済基盤等の確立の努力し、村民福祉の向上を目指し、執行機関と議決機関が共に相協力していくことが本村発展の基いであるものと確信するものであります。
二、情勢
さて、昭和五一年度のわたしたちをとりまく内外の経済社会情勢は厳しいものがあります。七〇年代後半の幕あけとなる今年は昨年にも増して社会的、経済的諸問題をかかえ、苦悩に満ちた年になることが予想されるのであります。七三年秋の石油危機以来世界経済を襲った「不況とインフレの同時進行」という現象の中で、物価高騰、失業者の増大、企業の倒産等による国民生活の混乱は依然として続くのであります。従来の高度経済成長は既に過去のものとなり、今日の低成長時代へと日本経済は大きく変って来たのであります。
県内の経済情勢も、昨年よりも今年は厳しい年になります。海洋博後の諸々の後遺症、軍離職者、企業の倒産等による失業者の問題は一段と深刻化するのではないかと思われます。
本村においても、財政増収が期待できない厳しい状況の中で、復帰後の本土との格差是正や教育文化、福祉行政、第一次産業の基盤整備、農業構造改善事業、生活環境の整備等、たちおくれた面の解消を目指した村民の極めて旺盛な需要の要求があり、歳入を上回る財源で村政全般のバランスをとりつつ財政の効率的運営を図ることは、極めて重要なことであり、そのような認識のもとに新年度の予算は編成したものであります。
三、村政に対する基本姿勢
わたくしの村政に対する基本姿勢は、先にも明らかにしましたように、それは憲法の理念である平和主義民主主義、基本的人権の尊重の三原則と、地方自治の本旨に基づいて確立されたわが国の地方自治制度の発展(団体自治、住民自治)という観点に立ち「人間性豊かな環境文化厚生村」を目指して村政を進めていきたいと思います。
それは
一、平和と民主主義、人間尊重の村政を基調とする。
一、経済生活の向上安定を目指す。
一、住みよい明るい健康な村づくりを目指す。
一、民主主義、社会教育の充実と文化の発展を目指す。