読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1976年5月発行 広報よみたん / 7頁

郷土の民具 ムチンブサー

郷土の民具 ムチンブサー
 ムチ(餅)を蒸すための平籠で、読谷村では一般にムチンブサーと称している。語彙は「餅蒸し器」の意である。用法は、シンメーナービやサンメーナービと称する大鍋の上部に敷き、鍋底には適量の水を入れ、ムチンブサーの上にはサラシ等の布を敷き、その上に生餅をくっつかない程度に乗せ、鍋蓋をして蒸す。大きさは、シンメーナービ用が直径50~53㎝、サンメーナービ用が23㎝ぐらいである材料はシマダギ(ンチャダキともいう)が主で、編み方は、二本の竹ひで(又は一本)で縦横、それぞれ十四~十七本でもって交互に編んで、縁の方はくるくる巻きあげ、両端に取手をとりつけてある。竹ひごは外皮を表にしワタ(内皮)は裏にして編む。そうすると丈夫である。また、底の方に竹棒で十文字に補強する場合もある。縁の方をくるくる巻きあげない編み方に、底の部分を平板に(ハーザー編み)編み、縁は別の竹ひごを束ねたのに挟んで、針がねなどで結えつけたものもある。最近では、針がね製の丈夫なものが出まっている。現在でも、村内のほとんどの農家でこのムチンブサーは使用されている。ことに三月の清明祭十二月のムーチーの行事には欠かせない道具の一つである。

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