読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1976年11月発行 広報よみたん / 9頁

花ぬカジマヤーおめでとうございます

花ぬカジマヤーおめでとうございます
 「ワシャーまだ若い者には敗けんぞ!」ーと声をはりあげ、意気さかんにもえるおじいさんが今、喜名区の話題になっている。
 このおじさん、喜名一九六番地にお住まいの渡嘉敷兼求翁です。今年「花ぬカジマヤー」を迎えたというのに、そのとてつもない元気な姿に、つい長寿バンザイ、兼求翁バンザイ!
 兼求翁は明治十三年六月十五日生。当年九十七才。村内で只一人白寿をお祝した方です。精悍なマスクにチョビヒゲがよくにあう兼求じいさん、キリッと筋の通った体格は明治の好青年です。体はすべて健康。今だ八○代を思わせる元気なおじいさん。
 兼求翁は、数少ない日露戦争の体験者でもある。乃木将軍をこよなく敬愛し、ロシア軍とのし烈の戦い、その勇士は沖縄青年の若武者を象徴していたとのこと。だが、今次大戦で一人息子を失ない、戦争の醜さ、平和の尊さを力説する姿はまさに平和の勇士に思える。
 兼求翁の長寿の秘決は菜食主義にあるという。また適度な仕事も大事。野良仕事はもとより、一人住しのため、身の廻りのことはすべて自分でまかなうとのこと。
 部落行事も進んで参加し区民参加の自治を説く。村役場にも都度、足を運び税金関係について意見を申し立てる程のとてつもない元気なはりきりじいさんです。
 兼求翁のこれからの長寿を祈念し、心からお祝申し上げます。

※写真は原本参照

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