新年のあいさつ 教育長 宮城伝三郎
お目出度う御座居ます。昭和五二年の新年を迎えるに当って謹んで年賀の御挨拶を申し上げます。
ふりかえってみますと海洋博後の経済の落ちこみによる不況等でいろいろと日常生活にも響きましたが五二年は景気も好転の兆を見せて居りますのでよい年になるのではないかと思います。旧年中は青少年の健全育成の一環として子供会の育成に努めてきましたが育成会や青年会の御協力に依りましてだんだん育ちつつありますことは喜ばしいことであり、今年も力を入れて参りたいと思います。尚社会教育の面に於いては特に各種団体の横の連携を密にして活動の成果をより一層総合的に挙げていきたいと思います。学校教育の面に於いては教育課程審議会の最終答申もできましたので各小中学校に於いてはその準備のためにいそがしくなることだと思います。この度の教育課程改訂のねらいは、(一)人間性豊かな児童生徒を育てること。(二)、ゆとりあるしかも充実した学校生活が送れるようにすること。(三)、国民として必要とされる基礎的、基本的な内容を重視するとともに児童生徒の個性や能力に応じた教育が行われるようにすること。の三点であり、又目標として永井文相は(1)、ゆとりあるしかも充実した学校生活。(2)知、徳、体、の基礎と基本を確実に身につけさせる教育。(3)、自ら考え行動する個性、能力と連帯を重視する教育。(4)、教師の教育愛と創意工夫に支えられた教育。(5)、二十一世紀の世界に生きる日本人の育成。の五つの柱を示されて居ります。そして授業時数は約一割減らし、教科内容は精選して二~三割がた減じ、ゆとりの出た時間は学校に一任するとのことであります。昭和五三年度から移行処措をして教科書は小学校は五五年度から中学校は五六年度から実施することになっています。
このように教育の一大転換期がやって参ります。父兄母姉の方々もこの趣旨を理解していただいて子供達の家庭教育に愈々御精進をいたしましょう。そして、五二年度はすべての子供連を健全に育てるよい年にいたしましょう。
昭和五二年の新年を迎えるにあたって子供連の幸を願いつつ、新年のごあいさつと致します。
※写真は原本参照