読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1977年3月発行 広報よみたん / 8頁

行政区域の改善について 古堅中学校教頭 松田武雄(行政区域改善審議委員)

行政区域の改善について 古堅中学校教頭 松田武雄(行政区域改善審議委員)
 長い間の懸念であった村の行政区域改善も四年間の歳月と十一回に及ぶ行政区域改善審議会の審議を経て愈々来る四月一日より向う二年以内に実現するよう方向づけられました。そしてその改善に対する構想や趣旨及び目標等についてはこれまで幾度となく行政当局の説明によって村民に理解されつつあると思いますが、私なりにその改善の基本方針や基本計画の内容を考えながらその趣旨を簡略して申し上げますならば、
1.村の行政を将来に向けて、今よりももっとよくしていこう。
2.村内の各地域の諸活動が共同体として今よりも調和のあるよいものにしていこう。
 ということだと思います。そしてその他の事項は実際に改善事業を進めていく上での大事な考え方や留意しなければならないことが書かれていると思います。
 審議は村の助役が会長になりいろいろなことを審議してきたわけでありますが村の特筆すべき大事業の一つでもあるだけに改善の必要性の急なることを知りながらも極めて慎重なものだったと思います。それは村民の多くの方々が自分の村や自分の部落がよい所だという先入観や愛着の念があってそれが愛郷的な行為になって続けられて来たからだと思います。だのに何故改善の必要性があるのかということになりますといろいろあってその理解に長時間を要するということだと思います。
 因みによい点として受けとめているのはどんなことだろうかと考えてみますと、
1.村内に祖先の残した、あるいは築いた有形無形文化的遺産が多くそれは誇りであり継承したい。
2.村内の小、中、大の各部落は戦前戦後を通じて長年に互り独自の活動を続けてきたし、親しみも深く精神的にも安らぎを感ずる。
といったようなものだと思います。そしてそのような考え方が根底にあってそれぞれの部落は協調的によい営みができたと思います。しかしながら最近は他村からも多くの方々が入村されましたし、又今後も予想されます。村は、そういうようなことで、ある程度現状を肯定しながらも次の時代への対応を考えなくてはならなくなったと言えます。向う二年間は分離・合併でいろいろ難しいことが起るかも知れませんが勇気ある決断を望むと同時に改善後の新しい行政区がより明るく希望がもてるように、そして名実共に改善してよかったというように心から念願する一人であります。

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