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1977年4月発行 広報よみたん / 2頁

昭和52年度 施政方針 社会福祉(村立診療所を建設)等の整備促進を重要施策に 村長山内徳信 はじめに 村政に対する基本姿勢 本年度の実施事項

昭和52年度 施政方針 社会福祉(村立診療所を建設)等の整備促進を重要施策に 村長山内徳信
はじめに
 本日ここに、第四八回読谷村議会定例会の開会にあたり、昭和五二年度の村政に関する基本姿勢、重点事項、実施項目、予算案等の概要説明と、所信の表明を行ない、議員諸賢並びに村民各位の御理解と御協力をお願い申し上げたいと思います。
 さて、戦後三〇有余年の沖縄県の歩みは、アメリカを中心とした国際政治の動向に左右され正に激動の歴史でありました。県民の願い求めていた施政権返還はあまりにも遅れ、復帰が実現した時には既に日本経済の構造的脆弱性は表面化しつつあり、県民にとってはドルショック、オイルショックと経済混乱期に遭遇し、復帰五年目に入り依然として厳しい社会情勢であります。
 私たちは歴史の推移を正しく把握し、時流に押し流れることなく、「地方自治の本旨」に基づいて、読谷村の二一世紀に向けての歴史の批判に耐え得る村づくりの方向性を村民の英知と力によって確立し、地域民主主義を定着させ明るい健康な村、即ち「人間性豊かな環境文化厚生村」の建設を目指して、今年も更に努力を傾注していきたいと思います。
 わたしたちは、読谷村の将来の展望の中で、村民が必要とする社会資本の整備と経済基盤等の確立に一層の努力を払い村民福祉の向上を目指し、執行機関と議決機関が共に相協力していくことが、本村の発展の基いであることを確信するものであります。
 本年度も議員各位の積極的な御指導と御協力を得て村政を推進していきたいと思いますのでよろしくお願い申し上げる次第であります。

村政に対する基本姿勢
 私の村政に対する基本姿勢は、沖縄県民が身をもって体験した悲惨な戦争と、その後に続く長期の異民族支配によってもたらされた沖縄の今日的状況と、諸問題の解決策と更に将来に思いをいたした場合、読谷村という一地方自治体とはいえ、よって立つところは憲法の理念である平和主義、民主主義、基本的人権の尊重という三原則と、地方自治の本旨に基づいて確立されたわが国の地方自治制度の発展(団体自治、住民自治)という観点に立って、「人間性豊かな環境文化厚生村」を目指し、活力ある村政を進めていきたいと思ています。
それは、
(一)平和と民主主義、人間尊重の村政を基調とする。
(一)経済生活の向上安定を目指す。
(一)明るい住みよい健康な村づくりを目指す。
(一)民主教育、社会教育の充実と文化の発展を目指す。
(一)村民の福祉増進を目指す。
(一)地方自治の確立を目指す。
 以上、六項目にわたる考え方を基調として、村政を進めていく考えであります。

本年度の実施事項
1教育諸条件の整備と社会教育、文化活動等の振興に関する施策
 教育は国家百年の大計であり、本村は戦前から教育村と言われてきた。私達はその良き伝統を更に発展させていかなければならない。
 教育の目的は民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と、人類の福祉に貢献し、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成であり、教育行政は、教育の目的を遂行するに必要な諸条件の整備確立を目標として行なわなければならない。そこで、児童生徒の学習権を保障するため教育環境の整備と社会教育の振興、文化活動の充実、文化財の保護育成のため、本年度は次のような事業を実施いたします。

(イ)教育諸条件の整備事業
 本年度の小学校の主な教育諸条件の整備と致しましては、古堅小学校校舎の新増改築工事による普通教室(6)特別教室(4)、管理室等の完成によって教室不足は解消され、喜名小学校校舎新増築工事による普通教室(10)の完成によって学級増に伴う教室不足は解消されることになります。今年から読谷中学校の新増改築工事がはじまり、普通教室(8)、と特別教室(3)、の工事を進めることになります。

(ロ)社会教育の振興
 従来進めてまいりました社会教育振興大会をはじめ、各種学級として、青年、婦人、家庭教育、高齢者等の学級に新規に成人学級を加え、本村の社会構成層全般の社会教育の拡充と、既存の各種団体の育成を目指し新規に育成団体運営講座を開設すると共に青少年の健全育成をめざした子供会の育成、体力づくり事業等の諸行事を通して、村民の文化的教養を高め、身心共に健康な明るい村づくりと、更に学校施設の開放によってスポーツの生活化を促し、これらの諸行事を通して本村の社会教育、社会体育の
振興をめざし、ひいては読谷村の将来の発展の基礎になることを期して推進するものであります。

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