郷土の民具 NO13 イジュン
蛸を突く道具である。最近は釣具店で買い求める人々が多いが、以前はすべて自家製であった。イジュンにも二種あって、かえしのないものをクスカーイジュンと称し、かえしのついたものをカイイジュンと称している。柄は竹か木で作る。木の柄をつける場合は、鉄の部分に袋をつけて、それに差し込むようにしてある。竹の場合は一節ぐらい先端部分を割り鉄にぼろ切れを巻きつけてさしこみ割った竹で包み針り金できつくしばりあげる。
柄の長さは一・五面ぐらいである。イザリの時は、二本を一組として持ち、腰にティールをぶらさげて、干潮時の珊瑚礁の水溜りをはいまわって獲る。現在でも老婦が四~五名連れ立って徘徊している姿がよく目にとまる。
※写真は原本参照