「ヤシの実」といえば遠い南国、南十字星の下でよせくるさざ波のまにまにゆれるカヌーとコバルトブルーの美しい海を取りまくヤシの群生林の中でたくましい男が、そそり立つヤシの木によじ登り、実をもぎ取る旅情豊かな光景をつい思い浮べる。それ程ココヤシは南国のイメージを強くするものですが、ここ(写真)、伊良皆二六八番地比嘉カマさん宅前のココヤシにも今年から実をつけるようになった。
このヤシの木には、ラグビーボールをひと回り小さくした程の実が十個。「アレ!ヤシの実が…」と道行きかう人達の目を楽しませ話題になっている。ココヤシは初夏に花を咲かせ十ケ月で熟し、その果汁は美味で天下一品だという。
カマーばあさん大事に大きく育てたいとするが、ワンパク坊主の中にはヤシの実ほしさに小石を投げたり、果てはカエル飛びよろしくピョコン、ピョコンと飛びはねるウーマクヤカラもいて、当のカマばあさん「実でも落ちてきたらと」とハラハラ、血圧の上昇を気にする。
このヤシは今から十年前、緑を増やそうとの目的で植栽されたものの一本。当時、役場が中心となって国道、県道沿いを中心に約三〇〇本植栽したというが、今では、伊良皆三叉路から読谷高校前を中心に十五本残すのみとなっている。
※写真は原本参照