郷土の民具 №17 ヒーラ
カズラの植え付けや、畑の除草に用いる農具である。刃の部分が鉄で出来ていて、柄はV字型の又木を利用している。柄に用いる木の種類は、松やガジマル等が多い。柄を差し込む部分は、ミゾを作ってある。戦前のヘラは、地元の鍛治屋で作らせていて、やや厚目で丈夫であったが、戦後のは農協等で販売していて多量生産品であるため貧弱なものが多い。柄まで鉄製になっているのが出回っている。刃先の長さは、18㎝、幅5㎝ぐらいで、柄は各自で思い思いに取り付けている。角度は45度ぐらいである。戦後まもない頃まで、磨り減ると鍛治屋で打たせ直して使用していたが、最近では使い捨てになっている。ヘラはまだほとんどの農家で使用されており、生きた民具として重宝がられているものの一つである。
※写真は原本参照