前夜祭に万余の人出
「守り育てよう郷土の文化」ーをサブタイトルに第三回読谷まつりが去る十一月二六日~二七日の両日催され、村内外から二万五千人余の参観者でにぎわった。
読谷まつりは「祖先から受けつがれた伝統と諸文化を継承するとともに新しい文化の創造と産業の発展を期し、読谷村の特性を広く村内外ヘアピールし、併せて村民意識の高揚、相互の融和と親睦をはかり、村民一人ひとりが村の発展を自覚しあい、今後ますます連帯の絆を密にすること」をねらいとして、これまでの文化まつりを規模、内容をともに充実、拡大させ、名称も「読谷まつり」に改めて村全体的な一大行事として取り組んで来たもの。
読谷まつり初日の二六日は午後一時から村商工会が主体となって三〇台余のパレード車を操り出して隣町村までパレードし街頭から読谷まつりを盛り上げた。
まつりの主会場となった読小グラウンドの前夜祭には四〇店の夜店が軒を並べ、食い気をさそう甘い香りを会場いっぱいにただよわす中で、万余人の大観衆は思い思いのコーナーで心ゆくまで前夜祭を楽しんでいた。
前夜祭も午後七時には最高潮。打ち上げ花火も次から次へと六〇発も発車され秋の夜空は一段と美しく冴え、読谷まつり一色に塗りつくされていた。万余の観衆も美しく色彩れる夜空にうっとりし、読谷まつりにしばし酔いしれた。またアトラクションとして子供会婦人会、老人会の踊り、青年会のフォーク演奏、楚辺エイサーなどが披露され前夜祭を盛り上げていた。
まつり二日目の二七日は午前九時開場と同時に各会場は人の波で渦巻いた。まず、主会場の読小グラウンドでは前夜祭同様に出店が大繁昌。それに、農産物展示コーナー。ふるさとの味コーナー。読谷名産やきいも等が人気を呼んでいた。午後二時からのアトラクションには読谷高校生の空手演技。座喜味、宇座の伝統棒術の披露。それに沖縄角力大会などで読谷まつりは一段と盛り上がった。
幻のいも佐久川いも展示
第二会場の中央公民館ホールは小・中・高校生・一般の図画・書道等の作品展、及び役場紹介コーナー。役場コーナーでは一目でわかる役場のしくみが図表でわかりやすく図解され、その明解さに参観者は感心しきっていた。中には熱心にメモを取りながら係員に説明を求める姿も見られた。
同会場にはいもの原苗展示もあった。本村はいもの名産地として知りながらもいもの原苗を知らない人が多い。その中で、今や幻のいもとなりつつある佐久川いも、そべくらがあいも等の原苗も展示された。老人達の中には、昔をなつかしむ余り、そっと手をやり遠き古き時代を偲びつつ語らぎあう初老の姿も数多く見受けられた。
四〇年ぶりに上演 字瀬名波「手水の縁」
第三会場「芸能発表」会場にあてられた読中体育館では午後二時村婦人会コーラスサークルによる美しい歌声がかなでる中で華々しく幕を開き、続いて野村流古典音楽協会読谷支部六〇名余による古典音楽の大合奏、それに流舞の披露が行なわれた。第三部「民俗芸能発表」では高志保区の「馬舞」。瀬名波区民俗芸能保存会による「手水の縁」「はいちょう」「松竹梅」等の発表があった。
ことに組踊り「手水の縁」は字瀬名波区に古くから伝わる民俗芸能。長老達の記憶をもとに四〇数年ぶりの復活上演とあって組踊りフアンを心ゆくまで堪能させていた。
古代葬制展にこわごわ
第四会場村立歴史民俗資料館では、古代葬制特別展が催された。また、渡具知木綿原から発掘された古代人の葬制模様も復元展示された。参観者の中にはおそるおそる古代人は接する姿も見られ「これが古代人の墓ですか」と神妙に接していた。資料館前では、読谷山花織即売会。金城次郎氏、大嶺実清氏等のやきもの展示即売会もありにぎわっていた。
第三回読谷まつりは広範囲な会場分散にもかかわらず、まつりに対する村民の意識は高くすべての会場最高の人出でにぎわった。ことに特色ある読谷まつりは、村民一人ひとりが創りあげたまつりであり、二万五千人余で過巻いた第三回読谷まつりは成功裡の中で幕を閉じた。
※写真は原本参照