読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1978年4月発行 広報よみたん / 2頁

平和と民主主義、人間尊重の村政を基調に 昭和53年度施政方針 村長山内徳信 はじめに (二)村政に対する基本姿勢 (3)本年度の重点事項 (四)本年度の実施事項

平和と民主主義、人間尊重の村政を基調に 昭和53年度施政方針 村長山内徳信
 山内徳信村長は先の議会定例会において「昭和五三年度施政方針」の骨子の演説を行った。第五九回村議会定例会は三月十一日に開会~二十八日までの十八日間にわたって開かれた。三月議会定例会は通称予算議会ともいわれ、その予算の方向性をうらずける重要なポイントになるものが「施政方針」です。山内村長は開会初日の十一日「昭和五三年度施政方針」を次のように発表した。以下、その全文を広報します。

 本日ここに、第五九回読谷村議会定例会の開会にあたり昭和五三年度の村政に関する基本姿勢、重点事項、実施事項、予算案等の概要説明と所信の表明を行い、議員諸賢並びに村民各位の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 さて、本定例会は新装整備された豪華な近代的議場に於ける記念すべき第一回目の議会であります。私は、この庁舎が読谷村に於ける地方自治の発展と平和で明るい住みよい村づくりの拠点になり、民主主義発展の殿堂になりますよう心から希望申し上げる次第であります。
 思うに、我々沖縄県民は、戦後三十有余年の問に、異民族支配下における生活体験と復帰後の日本の一県としての体験をつみかさねつつあります。
 沖縄の日本復帰以降、世界経済の不況化の中で、日本経済の構造的脆弱性は表面化し、その影響をもろに受けた沖縄県内の経済的社会情勢は厳しいものがあります。厳しい社会情勢に対処するに、我々は過去の教訓に学び、事に当っては主体的、創造的に、長期展望に立つた実践が必要になります。
 新生沖縄県がその歩みを始めてから早くも六年の年月が経過しました。復帰後の沖縄県民の社会的、経済的基盤を確立すべく制定された沖縄振興開発特別措置法に基づく、総合的な計画としての「沖縄振興開発計画」年次も、既に後半に入り、あますところ、あと四年間という時点に立っているのであります。私は、この時にあたり、時期を失することなく、歴史の中における現時点を正しく認識し、村民が相協力し合い読谷村の将来への発展の礎を築く、きわめて重要な年であると思うのであります。我々は歴史の推移を正しくみつめ、時流に流されることなく、村民の英知を結集し、二一世紀に向けての歴史の批判に耐え得る村づくりを推し進めていく考えであります。そのことが有形無形の人間性豊かな文化を築き遺された先人に対するつとめでもあります。政治学的には「地方自治の本旨」に基づいて、地域民主主義を定着させ、平和で明るい健康な村、即ち「人間性豊かな環境・文化村」の建設を目指し、今年も更に努力を傾注していきたいと思います。
 私達は、読谷村の将来への展望の中で、村民が必要とする社会資本及び生活環境の整備と経済基盤等の確立に一層の努力を払い、村民福祉の向上のため、執行機関と議決機関が共に相協力していくことが、本村発展の基いであると確信するものであります。
 昭和五三年度も、議員各位の御指導と村民各位の積極的な御協力を得て、村政を推進していきたいと思いますのでよろしくお願い申し上げる次第であります。

(二)村政に対する基本姿勢
 私の村政に対する基本姿勢は県民が身をもって体験した悲惨な戦争と、その後に続く長期の異民族支配によってもたらされた沖縄の今日的状況と将来に思いをいたした場合、読谷村という小さい一地方自治体とはいえ、よって立つところは憲法の理念である平和主義、民主主義、基本的人権の尊重という三原則と地方自治の本旨に基づいて確立されたわが国の地方自治制度、即ち、団体自治、住民自治という観点に立って清新、活力ある村政を進めていくことであります。
それは、
一、平和と民主主義、人間尊重の村政を基調とする。
一、経済生活の向上安定を目指す。
一、明るい住みよい健康な村づくりを目指す。
一、民主教育、社会教育の充実と文化の発展を目指す。
一、村民の福祉増進を目指す。
一、地方自治の確立を目指す。
以上、六項目にわたる考え方を基調として、村政を進めていく考えであります。

(3)本年度の重点事項
1、教育、文化の振興
1、産業経済の振興
1、社会福祉の増進
1、生活環境の整備促進
1、地場産業の育成強化
1、読谷飛行場問題の解決促進
1、返還軍用地跡地利用の問題解決促進
1、運動広場の確保
1、交通方法変更に関する事項
 等を重点施策とし、
 
(四)本年度の実施事項
 教育諸条件の整備と社会教育、文化活動等の振興に関する施策
 教育は、国家百年の大計であり、本村は戦前から教育村と、言われて来た。私達はそのよき伝統をさらに発展させていく義務があります。教育の根本理念は、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献し、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成であり、その目的は人格の完成をめざし、平和的な国家及び

※写真は原本参照

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。