読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1978年6月発行 広報よみたん / 8頁

無惨!養殖モズク赤土流失で壊滅的な被害-読谷漁協-

無惨!養殖モズク 赤土流出で壊滅的な被害-読谷漁協-
 「豊作間違いなし」と期待され最盛期を目前にしていた読谷漁協(古堅宗和組合長)のモズク養殖事業は、先方記録的な集中豪雨(五月十四日)による赤土流出の汚染によって壊滅的な被害を受け養殖漁家をがっかりさせている。
 赤土流出は米軍弾薬庫一帯での無謀な山膚の切り崩しが発生源とされ、多量の雨水に混った赤土は収穫間際のモズクに覆いかぶさるように附着。見るも無惨にモズクは死滅しかけている。生産漁家は赤土流出による無情な仕打ちに只、茫然自失。生産高六〇トンを予想していただけに、そのショックは計り知れない。赤土流出は米軍の無謀な山地開発によってもたらされたいわば人災だと、やり場のない怒りを震いたたせている。
 読谷漁協のモズク養殖は今年からはじめて手がけたもの。二五名の漁家が生産性を高める漁家を目指して昨年末に一千枚の養殖網を布設した。村内の海岸は県下でもすぐれた養殖漁場としてかねそなえ、関係者から大きな期待を寄せられている。その中で、村内モズク養殖は着実に成長し他漁場に類ない成長がみられ、いち早く「読谷特産モズク」の銘柄で売り出そうと、その成功間違いなしの大鼓判を押されていただけに今度の赤土流出による汚染被害は生産漁家に大きなショックを与えている。
 しかし、今回の失敗を今後の教訓にしようと自失の状態からいち早やく抜け出し、来期への養殖事業に向けて準備を整えつつある。来期は三千枚の養殖網の布設予定しており、若い漁師を中心に本村を「スヌイの特産地」にと生産性を高める漁家を目指そうとする息吹は次第に高まってきている。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。