交通戦争の弱者は子供とお年寄り
子供とお年寄りは、自動車の前では”弱者”そのものです。
警察庁発行の昭和五十二年の「交通統計」をみますと、歩行中に自動車にはねられて死亡した人は、昨年一年間で二千九百六十一人にのぼっていますが、このうち九歳未満の子供と六十歳以上のお年寄りの数は、合計で千八百九十六人、実に六四%にも達しています。
また、歩行者では、人口十万人当たりの死亡率を年齢別にみますと、若くて動きの活発な十五歳から十九歳の少年はわずか○・三人、二十歳代前半でも○・六人にすぎません。
これにくらべて、五歳未満の子供は四・六人、七十歳以上のお年寄りになると急激に増えて、十二・七人にもなっています。
一方、歩行中の負傷者数をみても死亡者と同じ傾向が出ています。九歳未満の子供が全負傷者の約半分を占め、これに六十歳以上のお年寄りを加えると、約六五%にもなります。
交通戦争の被害者は、まさに子供とお年寄りといえます。