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1979年7月発行 広報よみたん / 2頁

県下随一を誇る施設園芸 読谷特産「ピイマン」の銘柄も

県下随一を誇る施設園芸 読谷特産「ピイマン」の銘柄も
 同事業の初年度である昭和五○年度においては、共同集荷貯蔵施設を建設した。同施設は生産農家の流通体系の整備改善を目的とし、読谷農協農機具センター西側に建設。その管理運営は読谷農協があたっている。同施設は鉄筋コンクリート造で、その面積は約一〇〇坪。併せて計量器、コンベヤー、封かん機等の機材も設置され、共同出荷態勢の合理化に一役を担っている。
 一方、漁業関係においては漁船の航行をより安全にするため「漁船用無線通信施設」陸上局一基、移動局十基を設置、漁家五五戸がその恩恵を受けている。初年度においては農漁業の基幹とすべき共同利用施設の近代化施設の整備事業が促進された。
 二年次の昭和五一年度から最終年次の五三年度にかけては、農漁家主体の本格的な事業が実施された。まず、渡ケ次野菜生産組合による鉄骨ビニールハウス群十二棟。一万八百九〇平方メートルをはじめ、高志保野菜生産組合の鉄骨ビニールハウス群十棟。八千四首九十六平方メートル。それに附随する共同農機具保管施設、共同利用農機具等の事業が取り入れられた。
 その事業成果は自他ともに認められ、県下随一を誇る施設園芸の規模から生産される野菜類、とくにピイマンについては「特産読谷ピイマン」の銘柄が定着し、消費市場での人気を独占する勢いである。
 また、渡ケ次野菜生産組合においては「集団的農業経営の努力と創意工夫により、困難な諸条件を克服して地域の農業振興に尽力した」として、朝日新聞社「昭和五三年度沖縄県朝日農業賞」を受賞。輝かしい実績を残した。(広報No.二三二号)

※写真は原本参照

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