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1982年10月発行 広報よみたん / 9頁

スポーツの秋 体を鍛えよう

スポーツの秋 体を鍛えよう
 左のグラフを見てください。ふだんから運動やスポーツをしている人と、していない人の体力差は予想以上に大きいことが分かります。
 例えば、四十~四十四歳の男子で「運動をしない」人の体力テストの合計点は五十~五十四歳の「ほとんど毎日運動する」人の合計点にほぼ等しくなっています。
 また、四十~四十四歳の「ほとんど毎日運動する」男子は、「運動をしない」三十~三十四歳をやや上回っています。
 つまり、男子の場合、運動する人としない人とでは十歳程度の体力差があるというわけです。
 一方、女子の場合も、両者の間に十~五歳ぐらいの差があります。運動・スポーツをするのと、しないのとでは、このような体力の差となって表れるのです。
 といって、悲観するほどのことはありません。逆に言えば、十歳程度の体力差は運動することによって、つまり本人の努力しだいで十分に取り戻せるということです。要は、自分の体の調子を知って、今日からでも連動を始め、継続することが先決ですが、体力測定評価と運動学の専門家である文部省・主任教科書調査官の日丸哲也さんは、次のように話しています。「運動するといっても、ことさらスポーツクラブに所属したり、トレーニング・ウエアーで構えたりすることを最初から考えてはいけません。日常生活の中で、毎日続けられる運動から始めることが、長続きさせるためには一番いいのです。それには、まず、歩くことのすばらしさ、楽しさを再発見してみましょう。あなたのペースで一日一万歩を
目指したいですね。
 体力づくりはまず歩くことから、というわけです。いままで連動をしていなかった人が、急に思い立ってジョギングを始めたりすると体をこわすことがあります。また、長続きしないことが多いのです。それは歩くという”運動の基本”をマスターしていないからだといえます。
 「歩くことが習慣づいて苦にならなくなったら、少しづつ歩行速度を上げていきます。例えば、歩いてハアハア、ドキドキするくらいの連動の強さを増していくと、体力づくりに一段と効果が出てくるようになります。」
 こうして歩く運動を”卒業”してから、ジョギングなどに移っていくのがよいということです。
 あなたも歩くことの楽しさを再発見し、一万歩を目指しませんか。

※グラフ「運動・スポーツの実施状況別体力テストの合計点」は原本参照

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