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1982年11月発行 広報よみたん / 5頁

生まれ変る農村集落 座喜味地区農村基盤総合整備事業区に表彰状

生まれ変る農村集落 座喜味地区農村基盤総合整備事業区に表彰状
 全国農村基盤総合整備事業推進協議会の十周年を記念する式典が、去る十一月五日東京都で開かれ席上、県下で始めて実施された「座喜味地区農村基盤総合整備事業区」が農村整備事業実施を通し、地域農業の健全な育成と豊かな農村社会の建設に寄与した。として晴れの表彰を受けました。表彰状の伝達式には山内徳信村長、新城正雄農地改良課担当係長が出席し、晴れの表彰状を受けてきました。
 座喜味地区農村基盤総合整備事業は、ほ場整備、農業用排水施設整備、農道整備等農業生産基盤の整備とあわせて、農業集落道路整備及び排水施設整備等、農業集落における生活環境施設の整備を総合的かつ計画的に実施することにより、農業の近代化と農業集落の健全な発展を期し、農業生産性の向上と農業者の資質の向上を図ることを目的として実施されたもの。
 同事業は、昭和五一年度事業着工、昭和五七年度までの七ケ年計画で事業は進められた。その間、座喜味地内の喜名田原、前田原の十六㌶のほ場を整備、これにより、原野同然だった畑地等が実りの生産基盤へと整備されていった。また、集落内を網の目のように走る生活道路、排水路を整備農村社会の生活環境の整備、農業の近代化をめざしめざましい様変りをみせた。同事業の導入により座喜味区の農業構造は著しい進展をみせた。整備されたほ場を中心に甘藷、さとうきび、花卉をはじめ、養豚など村内でもトップクラスの農産物生産高を誇るまでに急生長した。なかでも「座喜味名産・紅いも」は甘味抜群、県下で名産品といわれるまでにその名は知られるようになった。
 同事業は今年度をもって七ケ年の事業を竣工する。その間に投じられた総事業費は四徳六〇〇万円。うち三徳四百五〇万円(七五パーセント)は国庫補助、五千七十五万円は県補助、また村費が四千八百三〇万二千円、土地改良組合負担(地元)が二百四十四万八千円で同事業は進められた。

※写真「空からみた座喜味地区農村基盤総合整備事業」、「生産基盤の整備進む。正月向け菊づくりで忙しい」は原本参照

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