読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1982年11月発行 広報よみたん / 16頁

そんちょう日記 №12 読谷村長 山内徳信

そんちょう日記 NO.12 読谷村長 山内徳信
 第八回読谷まつりが、十一月六、七日の両日大盛会裡に終了した。数万の人が集ったと云われている。会う人々、すべて「おめでとう!、よかったね!」と声をかけて下された。皆んな心からそう思ったのだ。その理由は、天気に恵まれ、加えて、内容が充実し、観衆に感動と感激を与える場面が一杯あったからであろう。小学校の子供達がテルテル坊主を作って、天気を神に願った、とも聞いた。大人も子供達も皆んな同じ思いでまつりの来るのを待っていたのだ。
 そんちょう日記は、七百七○文字という制限があり、全部について触れることは出来ないので、予めお許しを願う以外にない。
 まつりの連続テーマは、「地域に根ざした産業、経済、文化、芸術の発展を」である。継続は力なりで、年々隆盛を極め、読谷まつりの風格が出来上がりつつあり、心からよろこばしいことである。
 まつりの圧巻は、何んといっても、昨年から始めたアカインコ(歌と三味線の始祖、五穀豊穣(ごこくほうじょう)の神)を称(たた)える企画として進めてきた、三百名による赤犬子琉球古典音楽大演奏会である。これはまつりの入魂式とも云える荘厳華麗(そうごんかれ)なものであり、野外大ステージとあわせて、今や読谷のまつりのハイライトになっている。
 今回、特筆すべきものに、民俗資料館で行われている特別展「県立博物館名品展」(沖縄の美)が開催されたことと、地域のまつりに、小中の児童生徒が作品の展示、バンド、鼓笛、集団演技等々で、先生方の指導の下に積極的に参加して下れたことは、将来の地域社会を担って立つ、人づくりの観点からもよろこばしいことである。
 皆んなに見せたいな-と思ったものの一つに、渡慶次小学校(百三五名)の歌舞「ゆがふ村ユンタンザ」があった。沖縄の史実を背景にして、童謡、民謡、琉球古典音楽、学校体育、貿易史等を要素として構成したものであった。
 観る人々に感動と興奮を与える内容の歌舞であり、地域に根ざした具体的な教育実践の姿であろう。短い時間の中であれだけ凝縮昇華(ぎょうしゅくしょうか)させ得た陰には指導に当った教師をはじめ、関係者の御努力と、創作活動を温かく育んでいこうとする教師集団の存在を見逃すわけにはいかない。久しぶりに見た教育実践の真の姿の一例であろう。  (多謝)

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