雨雨雨うんざり ガケ崩を誘発-楚辺-
三月期に入っても一向に降り止まぬ雨、私たちの日常生活にも大なり小なりの被害を与えています。沖縄気象台発表による二月期の本村における降水量は一六二ミリで、昭和五六年同期に比べて二倍近くの降雨量を記録しています。また、日照時間については六十三時間、(那覇観測)平年に比べて、五十ハンドと極端な日照不足に陥っています。こうした気象の影響は農作物にも影響がではじめています。一方、建築土木関係業者も降り続く雨にうんざりすることしきり。ことに公共工事請負業者は年度末、工期との兼ね合いがあって工事の進捗状況を気に止めながら、雨空をあおぎみてどうか晴れてくれ、と数年前の雨乞いとは逆現象の珍事になっています。
例年二月期は雨の多い月といわれますが、三月に入っても雨足は一向に衰えず、異常な長雨に心配する声も聞かれます。この時期はさとうきび農家にとっては最も忙しいシーズンです。雨カッパを片時も離さず、かつてこんな長雨はなかった。と冴えない表情で雨の中を収穫作業に精出す農家は苦り切っていました。
長雨がもたらした影響は楚辺地内においては、大きな自然災害を誘発いたしました。楚辺地先、通称ユーバンタ岬で起きたガケくずれは規模の大きさに、地域の人たちをびっくりさせました。
十四日未明に起きたユーバンタ岬のガケくずれは、長さ三十五メートル、深さ三~七メートル・面積は四五坪、約二百トンにおよぶ岩石が海面下にずれ落ちています。近くには住宅が居並らび、数メートル手前までえぐり取られた岩はだは、自然災害の恐ろしさをまざまざと見せつけ、一歩過れば大惨事にと、地域の人たちを震えあがらせました。
村消防本部の原因調査では、長雨による影響は否めず、長い年月による樹木の根張りによって起きた岩はだの風化作用、併せて旧日本軍によって海面すれすれに掘りおこされた横穴がガケくずれの原因だと話していました。
自然災害の恐ろしさをまざまざと見せつけたユーバンタ岬のガケくずれ、道路面までくい込み、すっぽり開いた大きな岩はだは危険きわまりない。村消防本部では「近くに立ち入らないで下さい」と地域住民に注意の呼びかけを行っています。
※写真は原本参照