38年目の卒業 修了証書に感激 古堅小で異例の卒業・修了式
極度の緊張で震える手、感激の涙をじっとこらえ手渡された卒業証書や修了証書に感激せまるシーン-。
戦後三十八年目にして、ようやく卒業証書や修了証書を手渡され、感激うずまく異例の卒業・修了式が去る三月十三日午後一時過ぎから、古堅小学校体育館で開かれました。
この日、卒業・修了式を迎えたのは、古堅国民学校高等科、昭和二〇年三月二十三日卒業・修了予定だった二百二十五名の当時の学童たち。当時は日増しに戦火は広がり、校舎等は破壊焼失、住民も学童・職員も戦火を逃がれて避難離散という戦争の真只中で、卒業式や修了式を迎えることができなく、この日、三十八年目にしてやっと晴れの卒業終了式を迎えることができたものです。遠くは久米島からも卒業生等がかけつけ、三十八年目の卒業・修了式に感激新たにしていました。
午後一時過ぎから始まった卒業・修了式には対象者二百二十五名のうち半数以上の、約百五〇名が出席しました。当時の学童たちは今では五〇代の壮年盛りで、卒業・修了式というよりむしろ同期会という面持ち、和気あいあいのなかにも校歌、仰げば尊しの歌声が館内に響くと、目には感激の涙を浮かべる者もみられました。
式は、校歌斉唱のあと、高江洲教頭が経過の報告を行いました。そのあと、当時の校長、宇座信篤校長(座喜味・故人)に代って野村正弘校長から修了・卒業の認定を受け「仰げば尊し」の曲が奏でるなかを、ひとりひとりに卒業・修了証書が手渡されました。それぞれの卒業・修了生たちは感激のなかにも、走馬燈の如く脳裏をよぎる忌まわしい当時を回顧し、極度の緊張感にいずれも感極まった表情で、なかには目頭を赤くされる方もいました。
卒業生・修了生を代表して多嘉良朝勇さん(牧原出身)は「晴れて卒業証書を手にすることができて感激にたえません。当時を顧みたときに日々戦火は激しくなり、私たちは命からがらに避難しました。今なお昔の恩師や学舎への思いは深いものがあります」と感慨深く答辞を述べていました。
また、山内徳信村長、新崎盛繁教育長、伊波栄徳PTA会長も来賓として列席し、祝辞を述べました。
※写真「38年目にしてやっと卒業証書を受ける(古堅小学校)」は原本参照