読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1983年6月発行 広報よみたん / 9頁

村民独自の芸術 さわやかな感動を呼ぶ 華道の出展で一層華やかに=読谷アンデパンダン展83’=

村民独自の芸術 さわやかな感動を呼ぶ 華道の出展で一層華かに=読谷アンデパンダン展83’=
 村民手づくりの芸術、第三回読谷アンデパンダン展83は村民にさわやかな感動を与えて、去る五月二十四日、幕を閉じました。同展は五月十八日に開幕、七日間の日程で村総合福祉センターで開かれ、期間中のべ一千人近い村民が村民独自の芸術を心ゆくまで楽しみました。
 開展初日の十八日は午後一時過ぎからオープンニングが開かれました。式は、新崎盛繁教育長の開式のあいさつにつづき、山内徳信村長、伊波栄徳村議会議長、宮城伝三郎教育委員長がテープカット、村民手づくりの芸術、読谷アンデパンダン展83’の幕を開きました。
 席上、山内徳信村長は「これまで祖先が長い年月の中で培ってきた多くのすばらしい文化遺産に触れるたびに驚嘆し、その偉大さに感動してまいりました。しかし、わたしたちはこれらの先人の遺産のすばらしさに埋没するだけでなく、新しい文化の創造に自らが邁進しなければなりません。アンデパンダン展は、そのような意味から新しい文化の運動の芽を徐々に育んでいく環境づくりの第一歩であり、地域の中から文化性を高めようとするものであります。」とあいさついたしました。そのあと、開展前から詰めかけた多くの村民が、お目当てのコーナーに足を運び一点一点ゆっくり観賞していました。
 読谷アンデパンダン展は回をかさねるごと、充実の域に達しつつあります。”アンデパンダン展”その名の通り、無審査、無表彰「独立の束縛されない」-ことの意味をもつなかで、県無形文化財技能保持者の金城次郎氏、与那嶺貞氏の著名な方から、芸術を愛する無名の方まで八部門にわたり幅広い出展がありました。
 出展数は前回を大きく上まわり二百十九点をホールいっぱいに展示、ことに今回から華道部門が出展され草月流、一葉式、専正池坊、池坊の門下生四〇名による華道の展示は、美の祭典をいっそう豪華な雰囲気にさせました。
 また、昨年社会教育活動の一環として開講された絵画講座終了生たち”絵画サークル”による絵画の出展は、第三回アンデパンダン展ハイライトのひとつに数えられ、さわやかな感動を与えました。

※写真「次第に充実の域に達しつつある読谷アンデパンダン展」は原本参照

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