読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1983年8月発行 広報よみたん / 5頁

ヤブ蚊の全滅作戦を展開 煙霧消毒車の後追い絶対止めよう

ヤブ蚊の全滅作戦を展開 煙霧消毒車の後追い絶対止めよう
 夏は今が盛りどころです。日中のむし返す灼熱は、まさに夏本番を思わせ、その余波は夜半すぎまで続き、寝ぐるしい夜は今しばらく続きそうです。
 暑さにたまりかねて、縁台でうちわを片手に、風鈴の涼しい音色を耳にしながら夕涼みの姿は、昔も今も変らぬ夏の風物詩に数えられています。それと共に、「ヤブ蚊」に悩まされるシーズンともいえましょう。
 ヤブ蚊の発生源である排水路などは、以前に比べかなり整備され、蚊の大群は少なくなっています。しかし、夏場になればヤブ蚊の全盛は続き、人海戦術でヤブ蚊退治に奔走しなければなりません。
 こうしたなかで、役場では活動期に入るヤブ蚊の全滅作戦を、去る六月から実施しました。通称「煙霧作戦」と呼び、村の隅々で作戦行動し、十月まで続けられます。全滅作戦は、ヤブ蚊が総攻撃に転ずるたそがれときから始まり、秘密兵器ならぬ最新の煙霧消毒機を投入し、村一円で実施、かなりの成果を納めています。だが、煙霧消毒班を困らせていることが、二件発生し村民の協力を呼びかけています。
 そのひとつは-煙霧消毒車に追いすがる子供集団だといいます。子供たちにとっては忍者ごっこを楽しんでいることだろうが、これはとても危険です。一面煙幕が張られるため対向車との出合いがしらの交通事故が心配されます。おもしろ半分の忍者ごっこが交通事故を引き起こしては何にもなりません。
 また、煙霧消毒の原液剤は、バルサンV油剤で原液は毒性が強いものです。煙霧についても多量に吸込むと、体には決して良いとはいえません。煙霧消毒車の後追いは絶対にさせないよう、家庭でもよく注意いたしましょう。
○そのふたつ目は-煙霧消毒車は村の隅々まで入ります。だが、路地裏の駐車輌に進行を阻まれ、やむなくUターンしなければならないことが都度あります。ヤブ蚊にとっては、その一帯は逃げ場を確保したことになり、結局効果的な全滅作戦には至りません。煙霧消毒車の進行のじゃまにならないよう、駐車のご協力を求めています。

※写真「煙霧消毒車のあとおいはきけんです。絶対に止めよう。」は原本参照

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。