読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1983年10月発行 広報よみたん / 4頁

体を動かすと頭の働きも円滑になる 東京芸術大学 近藤充夫

体を動かすと 頭の働きも円滑になる 東京芸術大学 近藤充夫
 「ちょっと歩くと、もう疲れたといって、歩くのを嫌がるんです」
 幼稚園児を持つお母さん方から、最近よくこんな相談を受けます。昔の子供には考えられないことですが、統計的にみても、子供たちの体力が年々低下していることが、よく分かります。
 頭の働きと遊びや運動は、別々のものだと考えてしまいがちですが、実はとても密接な関係にあります。小学校低学年までに、遊びや運動を通して、体力をつけた子供とそうでない子供では、それ以後の知的活動や勉強の進展にかなりの差が見られるのです。
 全身を動かす遊びや運動によってこそ、知的活動も円滑に進み、がまん強さ、情緒の安定、そして社会性が育つことを再認識していただきたいものです。
 そこで、ぜひとも、次の五つのポイントを、お子さんと一緒に実行してください。
●歩く習慣をつけよう
 ”人間は歩く動物なんだ”ということを教えましょう。そのためには、親が安易にクルマや電車に乗ることを控えなくてはなりません。
 休日には、最低二時間はかけて、自宅の近くを一緒に散歩したいものです。
 どんな店があるか、どんな史跡があるか、どんな植物があるかを見て歩けば、体力づくりも兼ねた社会勉強となり、子供との対話不足なんて解消されてしまいます。
●早起きをしよう
 朝の登校や家族で外出するときなど、子供が遅く起きると、時間に迫られて親はつい身の回りの世話を焼いてしまいます。これでは、子供の自主性を摘み取っているようなものです。家族みんなで早起きを実践しましょう。
●おもちゃの与えすぎはやめよう
 おもちゃの与えすぎは、子供に備わっている遊びへの欲求を疎外してしまいます。
 遊びは子供にとって、このうえない知的活動なのです。テレビやおもちゃによって与えられる受動的な遊びばかりでなく、自分で創り出す、考え出して遊ぶ習慣をつけさせるようにしたいものです。
●戸外で泥遊びをさせよう
 できる限り戸外で遊ばせることです。泥んこ遊びを親は敬遠しがちですが、全身を十分に動かしてこそ、知的活動も促されるのです。
 野球教室や水泳教室なども効果があります。しかし、ともすれば技術を身につけることだけに先走りがちです。肝心なのは、子供が自ら考えて遊ぶ心を育てることです。技術の習得と、遊びのバランスを考えてやりましょう。
 * *
 親が想像する以上に、子供は体力があるものです。しかし、親が「あれをしちやいけない」「これも危ない」とセーブしすぎるあまり、子供の実力が十分に発揮されていないような気がしてなりません。

皆さんはいかがですか。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。