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1983年10月発行 広報よみたん / 5頁

悲惨!二度と戦争はやめて 古堅中生徒会対馬丸・アニメ観照記録を発行

悲惨!二度と戦争はやめて 古堅中生徒会対馬丸・アニメ観照記録を発行
 古堅中学校生徒会は「ああ対馬丸……アニメ観照の記録」を編集し、去る九月}日二五〇冊発行、それぞれの関係機関に配本されました。
 アニメ観照の記録は、学校の文化活動の一環として行われた映画鑑賞会の感想記録をまとめたもので、全校生徒の感想文のなかから、一二九名の感想文を収録しています。文集は夏休みを利用して、生徒会役員が主体になって編集、校正、印刷にいたるまで一貫作業で進められました。
 文集は生徒の感想文編、対馬丸資料編に分かれ、B5版一〇七頁にまとめられています。生徒たちの感想文はアニメを観て戦争の醜さ、平和の尊さを口々に訴え、一年一組の松堂寿子さんは「戦争は不幸を呼ぶもの、人間が人間を殺し、傷をつけあい関係のない人たちに悲劇をもたらす。二度と戦争を起こしてはいけない。戦争のない平和な世界を」と綴っていました。
ました。
 また編集を指導された大湾武先生は、「戦争を知らない世代の増加とともに、傷痕を麻痒しつつある大人たちが増えつつあることは否定できない事実で残念です。沖縄のすべてのものが風化きれつつある今、”ヌチドタカラ”を原点として、恒久平和の礎となりうる教育が必要ではなかろうか」とあとがきを寄せました。
○-「ああ対馬丸アニメ」は、昭和十九年八月二十二日、千六百六十一名(うち八百名は学童)の客を乗せ、沖縄から本土に向かう途中、奄美大島・悪石島近くでアメリカ海軍潜水艦の魚雷攻撃をうけ、深夜の海に沈み、生存者はわずか五十九名という悲惨のうちに戦争の犠牲になった学童たちの乗った疏開船・対馬丸の悲劇をアニメ化したものです。対馬丸の乗客には本村出身の学童、古堅国民学校学童十八名、読谷国民学校学童二名も含まれ、そのうち十二名は楚辺区出身の学童たちでした。

※写真「夏休みも出校しアニメ観照記録を発行した生徒会役員」は原本参照

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