読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1983年11月発行 広報よみたん / 9頁

そんちょう日記 №15 第9回よみたんまつり 読谷村長山内徳信

そんちょう日記 №15 第9回よみたんまつり 読谷村長山内徳信
 第九回読谷まつりは、十一月五日、六日の両日にわたって行われた。人が通れば道となり、その道がやがて文化となる。読谷村のまつりも回を重ねるごと九回となった。まつりは読谷村民の生きた文化であり、村民の熱意によって作り上げられた総合的な作品であり、一大ロマンである。
 読谷のまつりを見たい、と村内外から大勢の人が集った。それは三万人とも云われている。読谷村の大先輩であり、元沖縄県知事屋良朝苗先生御夫妻も元気なお姿でこられ、村民を激励して下さった。
 まつりの関係者をはじめ村民は、天気になることを願い「風の声ん止まり、雨の声ん止り、インコネアガリみうんちぶしやぬ」の心境であった。お蔭様で二日間、雨にも降られず盛会であった。
 読谷まつりの特色の一つは、老若男女が参加、将来の読谷を担う小中学校の児童生徒をはじめ、各団体が参加することでありましょう。人間性豊かな環境・文化村づくりにすべての村民がかかわりを持つと言うことである。
 まつりのハイライトである赤犬子琉球古典音楽大演奏会(三八○名参加)は正に圧巻である。護佐丸、馬舞い、松竹梅、棒術等々、豪華けんらん見事なものであった。民俗芸能の真価を発揮して下れたものであり、各字に伝わる文化の深さを観衆に知らしめた意義は大きい。
 軽快なハーモニーに乗せたせせらぎ、タスキ姿もりりしく打ちまくるタイコバヤシ、情緒を唄いあげた島歌民謡グループ、集団演技をして下さいました子供会、小中学校生、青年会、婦人会、老人クラブ、誠にありがとうございます。海産物、農産物をはじめ七〇有余のテナント(出店)、総合展示会場、花織会館、資料館、商工会館(第一回囲碁大会)等、各会場が熱気に燃え、多数の人の協力によってまつりは盛り上った。心から敬意と感謝の意を表するものであります。
 読谷まつりの今一つの特徴は、どの市町村にもない野外大ステージを作り上げることである。大ステージそのものがまつりの絵となり、作品となるのである。この大ステージは建設、土木、電気関係業者の協力によって出来上る総合的な作品と云っても過言ではない。
 二日目、場内にほこりがたっては困る、と朝から黙々と散水車を出して水をまいてくれた方がいた。誠に感謝のいたりであります。
 伊波栄徳議長が、読谷まつりは村民にとっては「誇りであり、喜びであり、輝きである」と云われた。誠に至言である。
 まつりを計画し実行する関係者の苦労は大きい、しかし苦労という土壌の中から、文化が育くまれ、産業が育ち、人が育っていく。それが読谷のまつりである。
 最後に、御協力、御支援を賜りましたすべての皆さんに心から敬意を表し、厚くお礼を申し上げる次第であります。

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