読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1983年12月発行 広報よみたん / 7頁

トリービーチ知ってる? 楚辺兼久のことよ

トリービーチ知ってる?楚辺兼久ビーチのことよ
 「ねェトリービーチ知っている?」「ヘエーそんなビーチどこにあるの」「アラ知らないの読谷村の楚辺にあるのヨ」「ヘェー」-こんな会話をこの夏内外で聞くことが多かった。村民ならずとも「トリービーチ」を知らぬ方は以外と多く、無理からぬ話かも知れない。
 では、通称「トリービーチ」はどこにあるのだろう。これぞ楚辺の下口原、西前原、東前原一帯の海浜のことで、楚辺区では「兼久浜」と呼んでいる。-一帯は米軍基地に接収されていることから、横文字の新しい名称を勝手に付けたのだろうか。地元有識者では横文字の名称を固有化しては迷惑、と反発する声も高まり、トリービーチ談義は尾を引きそうな気配。
 楚辺兼久浜は、戦前同区の馬競争の馬場として内外に広く知られていたようです。旧暦四月アブシバレーには村内外から多くの観衆が押し寄せ、県下名馬のダービーに沸き返ったという。また、子供たちにはおもちゃに夢を求めたといい、ありし日をなつかしむ中年の方も多いようです。一方、眼下に広がる慶良間諸島や夕日の落ち日は絶景そのもの。合わせて数百メートルにも広がる白い砂浜は県下でも有数の美しい海浜のひとつに数えられています。
 一帯の海浜は去年米軍が保養ビーチとして着目し休息所、簡易トイレなどを設置し整備を進めて来ました。それ故にトリービーチ名称の付く所以だろうか。しかし、先祖から受け継いだ楚辺兼久浜を、おいそれと横文字に固定化していいのだろうか。それは、ただ横文字アレルギーだけのことではないと思うのだが。

※写真「美しい楚辺兼久浜」は原本参照

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