どう違う 国民年金と個人年金
最近、生命保険会社等の値入年金が盛んに宣伝され、多くの人々が関心がよせられていますが同じ年金という名前であっても国民年金等の公的年金とでは、次のように違います。
制度のしくみ
国民年金制度は、お年寄りの世代を働く世代が順送りに社会的に扶養する「世代間の助け合い」の制度であり、国が責任をもって運営し職場の年金制度に加入している人以外は加入が義務づけられ、将来どんな時代にでも一定の年金が受けられることが約束されています。
一方個人年金は、商品の一種であり加入は任意です。個人が積立てた掛金で自らの老後のために充てる貯蓄的なものであり個人の努力で自らの老後に備えるための、一つの手段といえます。
年金の1/3は国の負担
国民年金では、事務費の全部と給付費の三分の一は国が負担し、積立てた保険料は全部年金給付にまわされます。また少なくとも五年に一回は財政の見なおしをしながら給付の改善をすることとなっています。
これに対し個人年金では、事務費、給付費及び会社の利益まで加入者の掛金でまかなわれています。以上のように国民年金などの公的年金と個人年金とでは、そのしくみや、役割が違っていますので国が責任をもって運営する公的年金を基礎にし、なお余力があれば貯蓄として個人年金を考えるべきでしょう。
国民年金は物価スライド制
国民年金などの公的年金は、物価が上がると年金額も引きあがる「物価スライド制」をとっています。お金の価値は、物価が上がるにつれて減ります。例えば、現在の十万円は毎年五%上がりますと二十年後には三万八千円の価値になってしまいます。公的年金は、物価スライド制により年金額は目減りしないしくみになっています。
個人年金の場合は年金額は、初めの契約で定っており、物価スライド制はありませんので目減りはさけられません。